献身的に患者さんに向き合い、忙しい毎日を送っている看護師さん。だからこそ、心身をしっかり休める時間が欠かせません。十分にリフレッシュできなければ、次の日の勤務にも影響してしまいますよね。最近では、「しっかり休める職場」を基準に転職先を選ぶ看護師さんが増えています。求人情報の中でもよく目にするのが、「年間休日120日以上」という条件。一見すると魅力的に感じますが、実際にはどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、この「年間休日120日以上」という条件の具体的な内容と、求人票や面談で確認しておきたいチェックポイントについて解説します。
そもそも年間休日120日以上とは?
「年間休日120日以上」といいますが、ここで言う休日とはどんな休日のことなのでしょうか。
求人情報で表示されている「年間休日」とは、就業規則上の所定休日の合計で、有給(年次有給休暇)の付与日数とは違うものです。「4週8休」と言うように、1週間(7日)×4週=28日を約1カ月の基準とし、この日数の中で8日間の休日+祝日がお休みだとおおむね「年間休日120日以上」になるのです。
年によって祝日がある曜日などが変わるとお休みの日数も変わるため、ざっくりと「週休2日+祝日が休み」であることが「年間休日120日以上」となります。法定休日は週1回以上で、交替制の場合は24時間連続のお休みで1休日とすることができます。
これらの基準から考えると、「年間休日120日以上」はしっかりお休みが取れる職場であることを表しているといえるでしょう。
求人票で120日以上を見極めるポイント
では、求人情報で確実に「年間休日120日以上」を見極めるには、どんなポイントをチェックすればいいのでしょうか。
まずは、もちろん年間休日が「120日」「120日以上」と明記されていることですね。加えて、「日祝休み」「週○日以上」といった出勤・休日のカレンダー運用を確認しましょう。
また、看護師さんが働く現場は24時間365日の体制が必要なことが多く、1カ月の平均労働時間が週40時間以内になるように、日勤と夜勤などで勤務時間を調整する変形労働時間制が採用されていることが多々あります。
この変形労働時間制の有無や、週40時間がどのような時間帯で運用されているか、働く時間が長くなる繁忙期と短くなる閑散期の配分がどのようになっているかも、体の負担に対してきちんと休めるかどうかに影響しますのでチェックしましょう。
また、有給休暇を計画的に取れるかどうか、実態について記載があると安心です。現在の有給休暇平均取得日数の記載があれば、実際に働いている人たちがどのくらい有給休暇を取っているか分かり、休みやすさの目安になります。
確認すべきポイント
さらに、次のようなポイントも確認しておくと、しっかり「年間休日120日以上」できちんと休める職場かどうかを見極めることができます。
・ 実残業の平均と終業時刻の実態
・ 有休の取得実績(平均何日/計画付与の有無)
・ 夜勤明けの休日日数とインターバル
・ 人員体制(急な欠員時の代替ルール)
これらは求人情報に記載されていないことも多いのですが、求人コンサルタントを通じて確認することもできます。大切なお休みのこと、妥協せずに調べてもらいましょう!
誤解しがちなお休みに関するよくある質問
次に、年間休日について出てきがちな疑問をまとめました。
Q. 年間休日120日なら土日は絶対にお休みなの?
→A. いいえ、絶対ではありません。シフト制なら平日休みが中心の職場もあります。どんな日がお休みなのか、しっかり確認しましょう。
Q. 4週8休が年間120日ということ?
→A. 祝日や、休診日など独自の休日の有無で数日の差が出ます。「4週8休」以外のお休みもチェックしましょう。
Q. 有給休暇は「年間休日120日」に含まれるの?
→A. 含まれません。有給休暇は「年間休日120日以上」プラスアルファのお休みになりますので、実際の取得状況もチェックしましょう。
これで「年間休日120日以上」がより明確に理解できたのではないでしょうか?
まとめ
しっかりお休みできる職場かどうかは、求人票の数字+実態で把握することが大切。「年間休日120日以上」と明記されていること、有給・残業・シフトが実際にどう運用されているかというところまで確認してから応募すると安心です。
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