ブランクがあっても大丈夫! 復職前に看護師さんが準備すべきことは?

楽しそうに働く看護師たち

看護師さんの中には出産や子育て、配偶者の転勤、親の介護などの家庭の事情や自身の体調等、さまざまな理由で離職を余儀なくされた方もいるでしょう。
そして長い期間看護の現場から離れてしまったために、復職を考えた際に様々な不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

本記事では、復職するにあたってブランクを不安に感じている看護師さんが復職前に準備すべきことを確認していきます。

復職前に知っておこう、復職に関する支援制度!

復職に関する支援を探す看護師

ライフスタイルや家庭状況などの変化で看護師さんが復職を考えたときに心配なことは、自身のブランクについてでしょう。
離職期間が長ければ長いほど「離職前に生かしていた看護知識は今の看護現場で通用するのか?」「長年休んでいたことで看護技術は衰えていないか?」など、復職への不安はブランクの長さだけ大きいものだと思います。
そこで、日本看護協会や東京都保健医療局などでは、そんな看護師さんのための看護職復職支援の制度を設けています。

都道府県のナースセンターでは求人の紹介だけでなく、長期離職していた看護師さんの復職のための実習や交流の場などを設けていたり、東京都では看護師さんの経験や技術に合わせた研修や相談会を実施して現場復帰を後押ししています。
現場を離れてしばらく経つ看護師さんは、復職前にこのような支援制度を活用し、施設や病院で働いていたときの勘を取り戻しておくことをお勧めします。

具体的な復職支援の内容ってどんなものがあるの?

それでは、ブランクのある看護師さんのための支援とは具体的にどのような内容なのかを見ていきましょう。

まずは、東京都指定の「東京都看護職員地域就業支援施設」にて、施設別(病院・診療所・訪問看護ステーション・介護老人保健施設など)に設けられたカリキュラムで、講義や手技演習などの実践的な研修を受けることができます
各施設によって実施期間や内容は異なりますので、詳しくは以下のページをご参照ください。
東京都看護職員地域確保支援事業(看護職復職支援研修)

また各看護専門学校の模擬病棟や実習室で、現役の看護師さんから看護現場の最新事情を学び直すという手段もあります。
各専門学校の研修内容等については東京都保健医療局や各看護専門学校のHPでご確認いただけます。

できて当たり前と思われる採血、復職前に研修でおさらいを!

ブランクのある看護師さんが復職に際して一番不安に感じるのが、現場での採血に関する手技についてではないでしょうか。
長期間のブランク明けでは採血をはじめとする自身の看護技術が今も現場ですぐに生かせるのか不安を抱く看護師さんはたくさんいます。

各都道府県のナースセンターはそんな看護師さんの不安を把握し、採血や静脈注射に関する実技研修を無料で実施し復職の支援を行っています。
さらに、採血練習用キットなども活用し、復職前に現場で使う手技に慣れておくのもいいかもしれません。
また、復職支援に関しては全国の各医療機関で独自で実施している場合もあり、採血や静脈注射、AED操作の実践研修や、医療や看護の動向について講義での研修など、その内容は様々です。

ブランクがあっても先述した様々な支援を活用し、事前に自身の持っている知識の再確認を行うことで、その不安はずいぶん軽減されることでしょう。
カインドメディカルネットでは、ブランクによって復職に不安を感じている看護師さんにも安心して希望する職場環境で働けるよう全力でサポートいたします。
お気軽にご連絡いただきご要望やご不安をお聞かせください!専任のコンサルタントが誠実に向き合いお仕事の紹介をさせていただきます。

※参考
(日本看護協会) 『就業・復職支援等
(東京都保健医療局) 『東京都看護職員地域確保支援事業(看護職復職支援研修)