学校を卒業し、看護師としての道を歩み始めた看護師さん。晴れやかな門出だったけれど、険しい道だと感じている…という方、いませんか? そして、「入ったばかりなのに辞めたいなんて」と自分を責めてしまう看護師さんもいるのではないでしょうか。
今回は、そんなつらい気持ちを抱えている新人看護師さんに寄り添いながら、少しでも心が軽くなるヒントや、これからの選択を考えるための材料をお届けできればと思います。
「辞めたい」はダメじゃない!
新人看護師さんが「辞めたい」と感じるのは、実は珍しいことではありません。日本看護協会の「2024年病院看護実態調査」では、新卒採用された看護師さんが同年の年度末までに離職する割合が全体で8.3%という結果が出ています。全体の1割近くの人が実際に離職しており、「辞めようかな」と悩んでいる人はさらに多いことが予想されます。
「たくさんの新人看護師が悩んでいる」という実情があり、その悩みを解決する方法もちゃんとあるのです。一人で悩まず、まずはご自身の現状を整理するところからはじめましょう。
新人看護師が辞めたいと感じやすい主な理由
新人看護師さんが「辞めたい」と思うのは、主に次のことが原因のようです。
・看護実践能力に自信が持てない
・上司・先輩・同僚との人間関係がつらい
・夜勤や不規則勤務で心身がつらい
・緊張やストレスが続いて限界を感じる
上司・同僚との人間関係など、ほかの業界の新社会人が直面する問題と共通の原因もありますが、医療業界独特の人間関係に悩むこともあるでしょう。看護師さんは患者さんの命に関わる業務もあるのでストレスがたまりやすい面もあり、夜勤もあります。健康上の理由はやはり「辞めたい」と思う原因になるようです。
その上新しい職場で仕事を始めたばかりとなれば、技術的にうまくいかないことも多々あるでしょう。適正や、看護実践能力への不安が生まれても仕方なく、これは皆さんに言えることです。
「辞める」と決める前に整理したいこと
何かを決める前に、まずは、ご自身の心身の状態を見極めましょう。「眠れない」「食事がとれない」という場合、「どうしよう」と考える前に休養が必要です。休日に休んでも改善しない場合は、職場にお休みが取れないか相談しましょう。どうしても職場に言いにくい場合は、まず相談窓口で話してみてはいかがでしょうか。
そのときに分けて考えたいのが、「看護師という仕事」そのものがつらいのか、「今の職場環境」がつらいのかというところ。このどちらなのかで、対応が変わるのです。
新人看護師さんの転職
新人看護師さんがよく考えた上で転職を視野に入れるなら、特に重視したい求人条件があります。例えば、次のような条件です。
・残業の実体や休日数
・相談室設置などのフォロー体制があるか
・未経験分野でも段階的に学べる体制があるか
最初の職場ではうまくいかなかったとしても、多くの施設で看護師さんを求めているので、ちゃんとあなたに合う職場はあります。上記の条件を念頭に置きながら、実際に求人情報を見てみてくださいね。
まとめ
新人看護師さんが辞めたいと思うのは、おかしいことではありません。大事なのは、自分を責めることではなく原因を整理してから行動を決めること。無理を続けて体を壊すのではなく、整理してみても「どうしても無理そう」という結論が出たら、環境を変える選択肢もあるということを心に留めておいてくださいね。
そのときは、働き方や教育体制など、ご自身が苦しかった部分が同じように苦しい条件になっていないか確かめながら新しい職場を探しましょう。まずは求人サイトに登録してみて、「本当はどんな職場がいいのか」「今の職場で改善は望めないのか」というところから相談するという手もあります。「今すぐ決めなきゃ!」と焦らずに、ご自身を大事にしながら、じっくり未来を考えていきましょうね。



















