助産師の資格を生かせる職場で働きたいと思っていても、現状フルタイム勤務は難しいという助産師さんは意外と多いのではないでしょうか。
「出産はいつ始まるかわからないから、産科の助産師は残業や夜勤必須だろうな…」「親の介護もあるから、フルタイム勤務だと体力的に厳しいかも…」など、ハードワークのイメージが強いため、助産師として働くことを諦めていたりしませんか?
確かに、助産師さんは妊婦さんやその他の患者さんと密に関わり、長時間勤務や重労働のイメージがあります。
さらに近年、高齢化出産の増加に伴いハイリスクなお産を経験することで心身ともにストレスも増加し、やむを得ず離職せざるを得ない状況に陥る助産師さんも少なくないようです。
ですが実は、フルタイム以外の助産師さんの求人はさまざまな医療現場で存在するため、パートや非常勤として働くことは十分に可能です。
ここでは助産師さんの多様な働き方について、いろいろとご紹介していきますので、気になる職場があるか是非チェックしてみてくださいね!
自分の望む働き方を選びたい助産師さんへ
現在、産科医が慢性的に不足している現場では、助産師さんの知識や経験がこれまで以上に重要視されてきています。
ですが、育児や介護、持病などのさまざまな事情で、パートタイムでの勤務を望む助産師さんが増えていることもまた事実です。
このような背景から、日本看護協会でも看護職確保定着推進事業の一環として、「看護職の多様な勤務形態による就業促進事業」を実施し看護師さんや助産師さんの多様な働き方を支援しており、これらを受けて医療現場でも需要に寄せた雇用形態への対応が徐々に進んでいます。
令和4年度の雇用形態別にみた就業助産師の構成割合を見ると、非正規雇用の助産師さんは全体の20%にも上っており、この数字から判断してもご自身の望むワークライフバランスを叶えるのは難しくないと言えるのではないでしょうか。
パートの助産師さん、どんな職場で求められる?
では、実際に助産師さんのパート求人があるのは、どんな職場なのでしょうか。
大小の病院をはじめ、産科クリニックや助産院など、多くの産科現場で助産師のパート求人が存在します。
業務内容や時給については、基本的に正規雇用の助産師さんとほぼ変わらないと言えますが、緊急対応やリーダー職、新人指導のような業務は任されることは少ないかもしれません。
また、産後ケア施設や訪問看護ステーション、保健センター、看護学校の教員、行政機関などでも、助産師さんのパート勤務や時短勤務の求人は意外と存在しますので、ご自身の適性に合わせた職場選びができるでしょう。
助産師としてパートで働くメリットは?
出産や育児、その他の諸事情で離職しブランクのある助産師さんにとって、パートタイム勤務は精神的にも体力的にもハードルが低く復帰しやすいのではないでしょうか。
また、パート就業は家庭やプライベートとのバランスを考慮しながら、ご自身の希望する勤務時間や日数などを叶えやすい勤務形態と言えるでしょう。
そして、専門性が高い助産師さんの資格があることで、夜勤専任の助産師求人では、時給や日給の設定も比較的高く、効率よく働くことが可能でしょう。
助産師さんの知識や経験はこれからもっと需要が高まる!
産後ケアに注目が集まり、産後ケア事業に重点が置かれつつある社会において、助産師さんの需要はますます高まっており、働き方の多様性も広まってきているのが現状です。
カインドメディカルネットでは、助産師さんの非常勤求人を数多く掲載しております。
今一度、ワークライフバランスを考え直したい助産師さんや、パートとしての働き方に切り替えたい、現場復帰を考えているなど、いろいろな事情を抱えた助産師さんは、是非一度、お気軽に求人ページから求人内容をご覧ください。
気になるお仕事を見つけられた場合には、専任のエキスパートが真摯に向き合い、充実した転職活動を支援いたします!
(厚生労働省) 『助産師の就業状況と活用について(PDF)』
(厚生労働省) 『看護職員の離職理由(PDF)』
(厚生労働省) 『看護職のキャリアと働き方』
(厚生労働省) 『令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況(PDF)』