助産師さんの活躍の場、その種類と特徴!その② クリニックで働く?

産科クリニックの待合室

それぞれの病院の特色と助産師さんの役割は?

赤ちゃんとぬいぐるみ

一人の女性が出産する子どもの人数は減り、その他の要因も重なり少子化が進む日本では、その数と反比例して、理想の出産にこだわる妊婦さんが増加傾向にあります。
そのため、さまざまな特色を出す産科クリニックが目立つようになってきました。

今回は、そんなクリニックで能力を存分に発揮したいという助産師さんに向けて、小規模なクリニックの特色やそこでの助産師さんの役割を確認していきましょう

クリニックの特色や助産師さんの役割とは?

分娩を扱う小規模施設と言えば、産科医が開業しているクリニック、もしくは、地域の産科医と連携を取りながら助産師が運営の主体となる助産院が代表的なものでしょう。
これらの施設は、総合病院や大学病院とは異なる特色を持ち、助産師さんの仕事内容や妊婦さんとの距離感も大きく異なります

大学病院の外観
・有床クリニックの特色と助産師さんの役割

有床クリニック(有床診療所)は19床未満の個人産院で、勤務している産科医の分娩や育児に対する考えが、クリニックの運営や雰囲気に色濃く反映されます
妊婦さんの心身のケアや食事面も含めた体調管理はもちろんのこと、検診の補助から妊婦さんの望むバース計画のヒアリング、日々の開業前の使用器具の準備等、仕事内容は幅広い場合が多く、妊婦さんやご家族、生まれてくる赤ちゃんとより密接に関わることになるでしょう。

・無床クリニックの特色と助産師さんの役割

産科を標榜するクリニックでも分娩を扱わない施設もあります
近隣の産科を有する病院と提携し妊婦検診のみを行い、主に分娩までの妊婦さんの経過観察と健康管理を担います。
ここでの助産師さんの仕事は、出産までの妊婦さんに関わる検診業務や心身ケア、必要に応じて連携する他院とのやり取り等の他に、婦人科系の検診や疾患で来院される患者さんの対応をするシーンも少なからずあり、それらの知識もある程度必要とされるでしょう。

その他にも、医師が常駐しない助産院では、助産師が主体となり、分娩日までの出産に関
わるすべてのことを妊婦さんと向き合いながら管理していきます。そして検診で異常が見つかった場合には速やかに連携医に繋ぎ、母子共に安全な出産へとつなげます。

こんな助産師さんはクリニックや助産院で活躍できる!

大きな病院に比べて、小規模のクリニックは、院長や勤務する助産師さんの方針・考え方が職場の雰囲気や仕事内容に大きく影響します
それらに自身の看護観を重ね合わせ、共感できる方針かどうかが、働く上ではとても重要な要素となるでしょう。

クリニックにおいては、助産師の数も少なく、十分な教育体制が整っていないことも多いため、ある程度経験を積み知識と技術を積んだ助産師さんが重宝され、進んで学ぶ姿勢や意欲のある助産師さんが活躍できる場といえるでしょう。
また、リスクのない妊婦さんの分娩は助産師さんが主体となって進めるので、一人ひとりの妊婦さんの産前産後に深く関わることになります。
クリニックごとの特色はさまざまで、週数に応じた母親教室やマタニティヨガなどのイベント開催を企画したり、入院時の食事内容にも妊婦さんの要望を取り入れたりするクリニックは少なくありません。

産後の母乳や育児指導、退院後の母子へのフォローなどを手厚くサポートするクリニックでは、産後ケアに力をいれたいという助産師さんにとってやりがいのある職場と言えるでしょう
特色や方針を元にご自身の考えに合ったクリニックを探せば、働きやすさ、仕事の続けやすさにもつながるのではないでしょうか。

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