「短期間で高収入が得られる」―そんな応援看護師の求人情報が最近増えています。実際に短期間の契約で、月収40万円以上といった高収入で働くことが可能なのでしょうか? 今回は応援看護師の高収入のヒミツと稼げる求人を見抜くポイントを解説します!
「期間限定×高報酬」の応援看護師とは?

応援看護師とは、人手が足りない医療機関や施設で3~6カ月の期間限定で働く看護師さんのことです。即戦力として働くため、月給40~45万円と給与が高いのに加えて各種手当が充実しているので、更なる高収入が期待できます。どのような手当やおトクなポイントがあるのか見ていきましょう。
夜勤手当と回数をチェック!
看護師さんの給与の中で一番大きいのが夜勤手当ですね。日本看護協会の「2023年病院看護実態調査報告書」によると、1回あたりの夜勤手当額の平均は三交代制凖夜勤で4,234円、三交代制深夜勤で5,199円、二交代制夜勤では11,368円です。三交代制の月平均夜勤回数は7~8回未満の職場が最も多く、たとえば月に4回の凖夜勤と4回の深夜勤に入った場合、夜勤手当は約37,700円となります。二交代制の病院では月の平均夜勤回数は「4回超~5回未満」ですので、月に5回夜勤に入ると夜勤手当は56,840円となります。
応援看護師の求人の中には夜勤手当が1回15,000円以上という職場もあります。夜勤手当の金額と回数によってもらえる額に大きく差が出るため、少しでも稼ぎたい看護師さんは夜勤手当の額と回数をチェックしましょう。中にはナイト応援看護師という夜勤専門の応援看護師もあり、少ない勤務日数でより効率的に高収入を得ることが可能です。
実質給与アップになる手当って?
遠方の勤務地に赴任する場合、荷物の配送や交通費など、何かと費用がかかります。しかし、応援看護師の求人の中には、引っ越し代の一部を支給するケースがあり、費用負担を軽減できます。さらに、家具・家電付きの寮が提供されることも多く、通常の賃貸でかかる敷金・礼金が不要なうえ、家賃も1~3万円程度と格安で、自分で物件を借りるよりもコストを抑えられる点が魅力です。
寮には、炊飯器や食器、布団など生活に必要なアイテムがあらかじめ揃っていることもあり、費用面だけでなく、準備の手間も軽減できます。中には光熱費の補助がある場合も。2025年の総務省の「家計調査(単身世帯)」によると、一人暮らしの月平均の光熱費は、電気代6,756円、ガス代3,056円、灯油など721円、上下水道2,282円で、合計12,815円。この費用が補助されれば、実質的に手取り収入が増えるのと同じです。
また、応援看護師は病院との直接雇用となるため、厚生年金や健康保険などの社会保険に加入することができ、将来もらえる年金が増えたり、病気などで働けなくなった場合は傷病給付金が出たりと、福利厚生面でもさまざまなメリットがあります。
注意するべきポイントは?
原則3~6カ月という期間限定の働き方のため、応援期間が終わったら旅行に行くなど休暇を取るのもいいですが、その間は収入が途絶えてしまうことになります。無収入の期間をなくしたい場合は更新期限を常に把握して、次の赴任先を探すことも重要です。次の赴任先が決まっている場合、その施設から引っ越し費用が支給されるのであれば、職場を変える際の引っ越し費用は常にかからないということになりますね。
好きな場所で好きな期間働ける応援看護師は、自由な働き方でありつつ、都市部や地方、大きな病院からアットホームな介護施設まで、さまざまな職場で経験を積みながら高収入を得ることができます。契約期間が延長できるのか、職場の人間関係はどうなのか、など困ったことや不安なことがあれば、応援看護師専任のコンサルタントに相談してくださいね。
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