助産師として訪問看護で働く 病院・クリニック勤務だけじゃない働き方とは?

訪問する助産師

助産師さんの活躍の場として、近年、訪問看護分野で働くという選択肢が注目を集めています。産後の母子を対象にしたケアを提供する助産師の訪問看護は、家庭での健康管理や育児支援を行うというとても重要な役割を担っており、今後、ますます注目と需要が高まっていくとされている分野です。

この記事では、訪問看護の現場で助産師さんがどのように活躍できるのか、母子を支える最新の知識とともに、病院勤務とは異なる新しい働き方の魅力を紹介していきます。助産師としての新たな可能性を模索している方は必見です!

なぜ今、助産師×訪問看護が注目されているのか?

赤ちゃんと大人の手

核家族化が進み、乳幼児育児のサポートを受けられる環境が激減している現代社会では、産後の母親は身体的・精神的な負担を抱えやすくなっています。そして、身近に相談者や支援者を得にくい今のような時代では「産後うつ」のリスクが高まることが問題視されており、助産師による訪問看護はその予防とケアに貢献できるのです。
また、低出生体重児や医療的ケアが必要な子どもが増加し、地域包括ケアの推進により、病院中心の医療から家庭でのケアへとシフトする動きが加速しています。つまり、助産師さんが訪問看護に携わることで、母子が安心して家庭で過ごせる環境を整え、必要な医療的支援を提供することが可能になります。
これにより、病院に頼らずとも適切なケアを受けられる仕組みが構築され、地域全体の健康維持に寄与することも期待されている現状です。

訪問看護で助産師さんが担う重要な役割って?

助産師さんが訪問看護に携わることで、母子に寄り添いながら、病院では対応しきれない細やかなケアを提供できるでしょう。
訪問時には、母子の健康管理をはじめ、赤ちゃんの体重や栄養状態、発育のチェックを行い、成長に応じた適切なアドバイスを行います。
また、母乳やミルクの量、離乳食の開始時期など、個々の赤ちゃんに合わせた指導により、母親が安心して育児に専念できる環境を整えられるでしょう。

さらに、乳腺炎や母乳の分泌量などの授乳トラブルへの対応として乳房ケアも担います。助産師さんが適切なマッサージや授乳方法のアドバイスを行ったり、授乳時の姿勢や赤ちゃんの吸いつき方の調整などの細かい工夫を伝えたりすることで、痛みの軽減や授乳トラブルの予防にも繋がるでしょう。
産後うつのリスクチェックと心理的支援も助産師が担う重要な役割です。産後のホルモンバランスの変化や育児の負担によって、精神的に不安定になる母親は実は少なくありません。特に、孤独感を感じやすい産後の時期に、助産師さんが定期的に訪問し、母親の話に耳を傾けることで心のケアを行うこともできます。必要に応じて専門機関へつなげる役割も果たし、母親が孤立しないよう多方面からサポートすることも重要です。

そして、初産婦向けの育児指導も訪問看護の大きな役割の一つです。初めての育児は不安や疑問が多く、赤ちゃんの扱い方や生活リズムの作り方など、より実践的な指導が求められます。例えば、「なかなか寝てくれない」「泣き止まない」といった相談に応じることで、母親が自信を持って育児に取り組めるようになるのです。地域に密着した助産師さんの訪問は、より個別に対応しやすく、母親の不安軽減に大きく寄与するでしょう。

訪問看護は助産師さんの専門性を活かせる新しい働き方

このように、訪問看護の助産師業務は病院勤務とは異なり、個別のケアを提供できるため、母子との深い信頼関係を築くこともできます。また、夜勤がないためワークライフバランスを保ちやすく、家庭との両立もしやすい点も魅力でしょう。

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地域の母子を支えながら自分の専門性を活かせる助産師としての新しい働き方、訪問看護の世界に、ぜひ目を向けてみてはいかがでしょうか。私たちもその新しい働き方を応援いたします!
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※参考
(厚生労働省)『看護職員の確保を巡る状況(PDF)
(日本助産師会)『出張による助産師の活動実態調査(PDF)
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