近年注目されつつある、離島や遠隔地で一定期間だけ働く「トラベルナース」という新しい働き方。
医療資源が限られている離島や遠隔地では、看護師さんが必要不可欠な存在であり、地域においてとても重要な役割を担っています。
それゆえに、これらの地域では看護師さんの需要が思いのほか高く、求人も多種多様に存在します。
トラベルナースとしての働き方は、都市部での生活拠点を維持しながら遠隔地で医療支援を行うことも可能なため、昨今、多くの看護師にとって魅力的な選択肢になってきているようです。
この記事では、離島や遠隔地でのトラベルナースの仕事内容や待遇面について詳しく解説していきます。あなたも新しい働き方を少しのぞいてみませんか?
トラベルナースの需要が拡大している医療業界の背景
元々はアメリカで徐々に広まっていったトラベルナースですが、近年では日本の医療業界でも需要が急速に拡大しています。
これは、長年に及ぶ慢性的な看護師不足に加え、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で医療現場の人手不足がそれまでより深刻化したことが大きな要因と言われています。
くわえて看護職の働き方改革の一環として、看護師さん側から柔軟な働き方を求める声が高まってきたことも理由の一つと言えるでしょう。
トラベルナースは自身の望む期間での勤務が可能なため、生活スタイルが多様化してきた現代の看護師にとっても好都合な働き方で、また、医療現場も看護師不足解消を実現する施策として大きな期待を寄せているのです。
そのため、日本各地の医療機関では、トラベルナースを積極的に採用して現場の急な人員不足に対応しているのが現状です。
仕事内容はどんなもの?待遇はいいの?
トラベルナースの看護力を必要としている医療機関では、看護師さんは多岐に渡る役割を担っています。
医療資源の乏しい遠隔地や離島では高齢者の割合が多いことから、慢性疾患の患者さんの定期受診の対応や健康状態の把握、処方薬の管理や生活指導などが重要な業務となる施設が多いようです。
急患の患者さんに対しては、応急処置や必要に応じて都市部の医療機関との連携や搬送手配などを行うこともあります。
医師が常駐していない施設においては、遠隔医療システムを用いて看護師さん自身が患者さんの初期対応やトリアージをして、病状に応じた適切な処置を行うシーンもあるでしょう。
また、高齢者向け住宅では入居者の健康管理全般を担うなど、本当に幅広い看護支援が必要とされています。
気になる待遇面についてですが、トラベルナースは比較的高収入が望める働き方と言えます。
これは、看護師さんの人員確保が難しいという点や即戦力が求められるという理由によるところが大きいでしょう。
また福利厚生についても、引越代や交通費の全額支給、寮完備の施設や家賃の一部補助など手厚い支援がある場合が多いです。
正規雇用ではないので昇給や賞与はあまり望めませんが、短期間で高収入を得られるという点は大きなメリットと言えます。
看護スキルの幅を広げるならトラベルナース!
トラベルナースとして働くことは、看護師としてスキルアップを目指せる絶好の機会と言えるでしょう。
医療資源に余裕がないという厳しい状況下では、看護師さん自身の発想力や臨機応変な対応が求められることも少なくないはずです。
また、一定期間ごとにさまざまな地域で看護を提供することで、環境への迅速な適応能力や柔軟性が身に付くでしょう。地域ごとの特色や風習の多様さは、自ずとコミュニケーションスキルを向上させるはずです。
離島ならではの遠隔医療に携わる機会も多ければ、その経験を都市部の勤務に戻った時に大いに役立てることができます。
さらに、離島や遠隔地で働くことは、豊かな自然環境や食文化の中で生活できたり、患者さんとの距離が近かったりと、地域社会へと繋がれる機会にも恵まれるでしょう。
そしてなにより、自身の看護力が地域医療への大きな貢献となることは、首都圏にはないやりがいを感じるものではないでしょうか。
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