自分自身の得意なこと・苦手なこと、把握していますか?
日々、患者さんと向き合う医療現場で重要な役割を担っている看護師さん。
その仕事内容は診療科によってさまざまです。
看護師さんが新しい活躍の場を探すとき「どんな職場があるかな?」そんな思いを胸に就活をして、いろいろな求人情報を目にすることでしょう。
そこで「そもそも、自分にはどんな診療科が向いているのかな?」と疑問が浮かぶ看護師さんも少なくないはずです。
この記事では、診療科ごとの特色を確認して、看護師さん自身との相性や、希望するワークライフバランスなどを考える際の参考にしていただければと思います。
診療科ごとの特色を見てみよう!
医療機関にはさまざまな診療科があり、それぞれ仕事内容や患者さんの傾向などに違いがあります。
そんな診療科ごとの特色を確認してみましょう!
内科
からだ内部の疾患に対し、主に投薬で治療する診療科です。
発熱や頭痛、腹痛や嘔吐など、よくある症状の患者さんが老若男女問わず来院するので、幅広い知識や患者さん対応が求められるでしょう。
また、ひとことで内科と言ってもさらに細分化された科があり、心臓や血管などに関する疾患を診る循環器内科、呼吸に関わる臓器の疾患を診る呼吸器内科、体内の消化器官に関わる疾患を診る消化器内科、血液に関する疾患を診る血液内科など、どの科もより専門的な検査や用語があるので、特定分野の知識を深めたい看護師さんにとってはやりがいを感じる職場でしょう。
外科
外傷を負った患者さんが来院し必要に応じて縫合や手術などを行う診療科です。
外傷治療の際のガーゼや包帯、縫合の準備をするなど、迅速な判断力と対応力が必要とされます。
また、内科同様に細分化された呼吸器外科、消化器外科、乳腺外科など、それぞれの臓器の外科的診療、処置を担う専門科が存在します。
これらに関しても、専門性が高い経験を積みたい看護師さんにとってはキャリアアップを望める現場と言えるかもしれません。
小児科
一般的には15歳までの乳幼児や子供の疾患を診療する科です。
予防接種をはじめ、感冒やインフルエンザなど、季節性、流行性の疾患で来院する親子が大半を占めます。
体調の優れないお子さんゆえに待合室は賑やかなことも多く、そんな状況下の対応力や臨機応変さが必要となるでしょう。
整形外科
運動器官を構成する骨や筋、神経などに関する外傷を含んだ広範囲に及ぶ疾患を診療します。
加齢に関係するさまざまな要因の関節痛や、リハビリなどで来院する年配の患者さんや、スポーツでケガをした患者さんの割合は高く、いろいろな方々と円滑なコミュニケーションを図れる看護師さんや、気配りのある案内、丁寧でゆったりとした対応が出来る看護師さん向きの診療科です。
眼科
眼球や眼球周囲の組織に関する疾患を診療します。
また、瞼(まぶた)の炎症の治療や、視力矯正器具使用のための視力検査なども行います。
緊急度が高い患者さんの来院が多い状況はあまりなく、看護師さんは検査、点眼や軟膏塗布など、主に医師による各処置の補助業務を担うので、比較的落ち着いた雰囲気で仕事をしたい看護師さんに適した職場と言えます。
耳鼻科(耳鼻咽喉科)
主に耳、鼻、喉に関する疾患を診療します。
耳や喉の痛み、咳、鼻水、アレルギー性鼻炎などの身近な症状から摂食嚥下や言語に関わる領域の疾患を抱えた患者さんまで幅広い症状の方が来院します。
医師の処置の補助や、聴力検査の実施、吸入器の使用説明、医療機器の滅菌まで、看護師さんの仕事内容は多岐に渡り、診療内容によっては、補助の役割にも機敏さが求められるので、忙しない状況であることが多いでしょう。
上記に、代表的な各診療科の特色を挙げましたが、それぞれに繁忙期もあります。
週明けは比較的混雑すること多い小児科、冬のインフルエンザ時期に忙しい内科や耳鼻咽喉科、春先の花粉症時期には耳鼻咽喉科、眼科が混み合います。
自身の性格やライフプランにあった職場選びを!
診療科ごとの看護師さんの仕事内容や特色を確認した上で、ご自身の性格やライフステージ、またはキャリアプランに合いそうな診療科の目処を立てておくことで、転職活動やその後の仕事にもストレスなく真摯に向き合えるのではないでしょうか。
カインドメディカルネットでは、求人検索画面にて診療科や病院の規模を絞って閲覧することが可能です。
よりよい看護師生活のスタートをきるために、この機会に今一度、看護師さん自身の強みを再確認しておくのもいいかもしれませんね。