体力がいるし、夜勤もあるし、人の命に関わるお仕事。「辞めたいな」「転職しようかな」と思ったことがある看護師さんも少なくはないでしょう。そんなとき、「ほかの人はどうなんだろう」と気になるものですよね。
今回は、看護師さん全体で辞める人はどれぐらいいるのか、また看護師さんたちが辞めたいと思う理由について解説していきます。
看護師さんの離職率、高い?低い?
実は、日本看護協会の2025年病院看護実態調査では、正規雇用の看護師さんの離職率は11.0%となっており、ほかの産業の14.2%に比べて約3ポイント低くなっています。特に新卒の看護師さんでは8.4%と顕著に低くなっています。ただ、これは奨学金の返還免除のために2~5年の勤務期間が必要であることが理由の一つだと考えられます。
一方、新卒以外の看護職経験者や中途採用者で見ると離職率は16.1%となっており、これはほかの産業に比べて約2ポイント高い値です。極端に離職率が高いとはいえませんが、ほかのお仕事と比較して若干高めであると言えるでしょう。
離職の理由は?
次に、離職の理由をデータから見てみましょう。
日本看護協会2025年 病院看護実態調査
看護管理者が考える主な退職理由(5位まで)
・「自分の看護職員としての適性への不安」46.6%
・「自分の看護実践能力への不安」44.2%
・「上司・同僚との人間関係」27.0%
・「他施設への関心・転職」23.0%
参考:日本看護協会|2025年 病院看護実態調査(PDF)
苦しくならないために、環境を変えてみる
お仕事で悩んでいる看護師さんがたくさんいる状況が浮かび上がってきますが、一度離職しても、看護師さんの職業人生がそこで終わってしまうわけではありません。
一つの職場でうまくいかなかったり、自信がなくなったりして辞めても、新しい職場がご自身に合う場所だったら心身の健康を保ちつつ働き続けられる事例も多くあります。
例えば、適性への不安で離職したなら、前職とは違う種類の病院や領域の職場に転職すると、「看護師としての適性がないのではなく、職場や専門が合っていないだけだった」と気づくことがあります。「看護実践能力への不安」にも関連しますが、研修や先輩からの指導など、教育体制が整っていれば実践能力が上がって成長していけるということも多々あるのです。
よくある質問
看護師さんの離職について解説してきましたが、ここでは、離職に関してよく寄せられるご質問とその回答をまとめました。
Q. 看護師の離職率は高いですか?
→ A. 一般的な業種と単純比較はできませんが、看護職の夜勤・急変対応・人間関係・心身の負担などは離職につながりやすい傾向があります。ただ、極端に離職率が高いわけではなく、離職の状況は働く環境に大きく左右されます。数字だけで判断するより、勤務先の規模や夜勤体制、教育体制、相談体制などを確認することが大切です。
Q. 新卒看護師が辞める理由は何ですか?
→ A. 看護管理者が考える新卒看護職員の退職理由としては、健康上の理由、適性への不安、看護実践能力への不安、人間関係などが挙げられています。新人看護師さんは理想と現実のギャップに悩むケースが多く、責任の増加や技術・知識不足への不安からストレスを感じやすい傾向があるようです。
Q. どんな職場なら看護師さんの離職率は低くなりますか?
→ A. 一例ですが、教育体制が充実しており相談しやすい環境が整っている職場は、離職率が低い傾向があります。そのためプリセプター制度の充実やメンタルサポートが重要です。職場を探すときは、こういった制度やサポートがあるかどうかもチェックすると働きやすい職場選びにつながります。
まとめ
看護師さんの離職率を見るときにはいろいろな角度から見る必要があり、離職する理由に対して対応策もちゃんとあるということがお分かりいただけたでしょうか。
そうは言っても、離職理由や対策は千差万別。たとえ同じ「不安」であっても、何に悩み、何に苦しさを感じているかは異なります。「辞めたいな」「転職しようかな」と思ったら、ぜひ私たちに相談してください。離職を決めていなくても、職場の不安を相談するだけでもOK。
看護師さんの離職や転職に関わること、カインドメディカルネットがサポートします。もちろん相談内容の秘密は厳守しますので、安心してご利用くださいね。





















