内科とは人間の内臓や血液や神経など身体の内側にあるものを、薬剤や食事・運動療法などを用いて治療する診療科で、幅広い病気を扱っています。
今回は内科系病棟の業務内容と、求人のチェックポイントを見てみましょう。

内科系病棟での看護師さんの仕事とは？

内科は患部や疾患によって診療科目が分かれており、大学病院や総合病院では循環器内科、呼吸器内科、消化器内科など、診療科ごとに病棟が構成されています。
外科は開腹手術や内視鏡手術などで治療しますが、内科は薬物療法や食事・運動療法などを用いて治療します。風邪や一般的な疾患から心疾患、消化器系の疾患まで幅広く対応します。看護師さんの主な仕事は点滴や血糖値測定、経管栄養剤の注入などです。また、慢性疾患を抱えた患者さんへ生活習慣や食事の指導をすることも重要です。
内科の疾患は目で見てわかる変化が少なく、薬の効果が表れるまで時間がかかることもあるため、バイタルサインや全身状態、検査結果や患者さんとのコミュニケーションからいち早く変化を見つける観察力が必要になります。

内科系病棟で働くやりがいは？

・患者さんとのコミュニケーションがとれる

内科系病棟では治療期間の長い患者さんや入退院を繰り返す患者さんが多いため、一人一人にじっくり時間をかけて看護をすることができます。複数の病気を抱えた患者さんも多いので、症状の有無や悩みなどを聞き取って状態をしっかりと把握し、生活習慣の指導や食事のアドバイスも行います。一人一人の患者さんとじっくりと関わりたい人に向いています。

・基本的な看護技術や知識が身につく

内科では点滴や採血を行う機会が多いため、これらの基本的な看護技術が身に付きます。また、患者さんやご家族にわかりやすく説明するために、病気に関する知識や治療に用いる医薬品の効能や副作用について理解しておく必要があります。胃カメラや大腸内視鏡、超音波内視鏡などの機器の準備や管理なども看護師さんの業務になりますので、機器の取り扱いにも詳しくなれます。内科で得た知識や技術は他の診療科や病院以外の施設でも幅広く役に立つので、新人看護師さんが最初に経験しておくと看護の知識が効率よく身につくといわれています。

1日のスケジュール例は？

それでは実際に内科系病棟で働く看護師さんの1日の流れを見ていきましょう。

内科に入院している患者さんは薬剤を用いて治療することが多いため、点滴管理や内服管理が重要になります。内科は比較的緊急対応が少なく、落ち着いているといわれますが、急変のリスクが高い診療科もあります。

内科系病棟の求人のチェックポイント！

内科の求人は比較的多いため探しやすいといえます。希望の診療科、勤務形態、2交替制が3交替制か、などと希望に沿って絞っていきましょう。病棟が外科や小児科などとの混合病棟の場合は他の診療科の業務も加わり、ゆっくり看護をする内科の雰囲気とは離れてしまう場合もありますので、病棟ごとの特徴や主な疾患を確認しておきましょう。
救急搬送数や手術件数も確認しておくと、緊急入院が多いかどうかなど、業務のイメージが持てるでしょう。

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