産科・婦人科病棟での看護師さんや助産師さんの業務は非常に多岐に渡り、出産や育児に関わる支援を通じて、患者さんの命と健康を守る重要な役割を果たすものです。
そして、産科と婦人科は全く異なる症状の患者さんが来院するため、助産師さんや看護師さんは、幅広い知識と対応が求められる分野でもあります。それゆえに、最近では産科と婦人科の病棟が分かれている病院も多く、それぞれの病棟で各専門分野の医師や看護師、助産師がより専門的な知識と経験で患者さんに最適なケアを提供しています。
この記事では、産科・婦人科病棟での看護師さん・助産師さんの具体的な業務内容と、求人を探す際のチェックポイントについて解説しますので、今後この分野での活躍を考えている看護師さん・助産師さんは、是非ご一読くださいね。
産科・婦人科、それぞれの病棟での一日の流れを見てみよう!

産科での業務内容は、妊娠初期から出産後の母子の健康管理が中心で、妊娠や出産に関するさまざまなことに対応し、母子の安心や安全のために心身のケアをします。
婦人科では女性特有の疾患に関する診療の補助、不妊治療や婦人科検診など、女性の心と体の健康維持のための支援を担います。また、患者さんの精神面のサポートもとても重要な役割の一つとなります。
ここではそれぞれの病棟の一日の流れについて見てみましょう。
産科 | 婦人科 | |
---|---|---|
8:00 業務開始 |
夜勤スタッフから引き継ぎ・日勤の準備 夜間の患者さんの状態や新たに発生したイベント(産科の場合は、分娩の進行状況など)についての情報を把握 |
|
8:30 朝食準備と 健康観察 |
朝食準備や食事介助 母親・新生児の健康観察 授乳のサポート 新生児の一時預かり・授乳 |
朝食準備や食事介助 バイタルチェック 食事介助・投薬管理などの 身体的ケア |
9:30 診察補助 検査準備 |
分娩準備・補助 産前産後の母親の健康チェック 新生児の採血や検査補助 授乳指導・乳房マッサージなどの 産後の母親の心身のケア |
診察準備・補助 検査や手術・治療の準備 患者さんや家族への説明・傾聴 点滴薬剤の交換や管理 カーゼ交換や清拭等、身の回りのサポート |
12:00~14:00 昼食準備と 患者ケア |
昼食準備や食事介助 母親の体力回復のサポートや 健康観察 新生児の健康観察 沐浴指導・退院指導 分娩準備・補助 |
昼食準備・食事介助 手術後のケア 疼痛管理やドレーン管理 治療計画の説明 リハビリのサポート 生活指導 |
16:00 健康チェックと 記録業務 |
バイタルサインをチェック 産後の母親の心身ケア 不安や悩みの傾聴 治療やケアの記録 |
バイタルサインをチェック 治療やケアの記録 次の治療計画の確認 |
16:30 夜勤スタッフへ 引継ぎ |
夜勤スタッフに業務の引き継ぎ
その後、夜勤のスタッフは、 |
夜勤スタッフに業務の引き継ぎ
その後、夜勤のスタッフは、 |
施設によって多少の違いはありますが、上記はごく一般的な産科・婦人科病棟の看護師さんや助産師さんの一日の基本業務の流れです。
産科・婦人科の求人でチェックすべきポイントはある?
産科では、24時間体制で妊婦さんや新生児をケアする必要があります。分娩はいつ起こるか予測ができないため、夜間や休日勤務もあるでしょう。また、母親や家族の期待と不安を背負うことも多く、精神的なサポートも重要な役割となります。
一方、婦人科では、がん治療や手術を受ける患者さんのケアが含まれるため、手術前後のケアや化学療法のサポートなど、専門的な知識と技術が求められます。患者さんの痛みや不安に寄り添える姿勢も求められます。
どちらの勤務も、高い専門知識と技術、そして患者さんとの信頼関係が求められるため、大変ですが大いにやりがいのある仕事でしょう。
もしも、この先のキャリア形成でそんなやりがいのある産科・婦人科病棟での勤務を考えているならば、産科・婦人科病棟の職場を探す際に、ぜひ、チェックすべきポイントを押さえた上で求人を見てみましょう。
そして、最も重要なのは、自身のライフスタイルや希望するキャリアプラン、勤務形態に見合った求人を選ぶことです。
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