これってうつ病の症状? 休んでも疲労が抜けない看護師さんへ

疲れている看護師

看護師として働いている中で、「休んでも疲れが抜けないな…」と感じることはありませんか?
残業や長時間夜勤などの過重労働、さらに不規則な勤務シフトが続くと、当然ながら心身ともに疲弊しやすくなります。
一般的には体力仕事とされている看護師さんにとって、十分に身体を休ませる時間はとても大切なものです。

日々の疲労がなかなか取れず、「もしかしてこの状態ってうつ病!?」そんな不安がよぎったときには、生活の中のストレス要因を確認し、積極的なセルフケアや適切な専門家のサポートを考える必要があるでしょう。
本記事では、看護師さんにとってのメンタルヘルスケアの重要性や具体的な方法について解説していきます。
日々の勤務で心身の疲れを感じている看護師さんは、休憩がてらに是非ご一読くださいね!

緊張感のある医療現場はストレスを抱えやすい!?

寝ても頭痛が取れない女性

長時間労働や対人関係のストレスが多い職業はうつ病に罹患するリスクが高いというデータがあります。
緊急対応や患者さんのケアなど、医療現場には常に緊張感が漂い、その上長時間の勤務で、医療従事者は常に大きなストレスにさらされています。
つまり、看護師さんもメンタル面の不調を抱えやすい職業だと言えるでしょう。

今、社会全体の中で、メンタルの不調を抱えている人の割合は年々増加し深刻な問題となっています。
中でも、看護師さんのうつ病罹患率は看護師全体のおよそ5%にも上るとされており、この数字を受けて日本看護師協会では事業者によるメンタルヘルスケアの積極的推進を図るとともに看護師さん自身も能動的にセルフケアをする必要があると唱えています。
次の章では、心身の疲労に関するケアについて具体的にご紹介します。

自分自身のメンタルヘルスマネジメントが大切

看護師さん自身が疲労の蓄積を感じたとき、まずはしっかり休息をとることを最優先にしましょう。とくに睡眠は一番の疲労回復方法です。
また、ぬるめのお湯に浸かってゆっくりと入浴する、バランスの良い食事を摂る、適度な運動をするといったことも良質な睡眠を促し、身体の疲労を回復するためには有効な方法です。

それでも疲労が抜けない、気持ちが沈みがちになるなどの場合には、自身のメンタルケアにも目を向けてみましょう。
日本看護師協会のホームページでは、自らのストレスや心の健康状態について、正しく理解するためのページを設けて詳しく解説しています。
一度、目を通してみることで、いざという時の参考になるでしょう。
同ページ内でストレスのセルフチェックもできますので、あわせてチェックしてみてください!

しっかりと疲れやストレスを管理することは、心身の健康、仕事へのモチベーションを維持するためにとても重要です。
そして、もしも心身の不調が続いた場合には、医師やカウンセラーの専門的なサポートを受けるという選択も必要でしょう。

もしも休職しても、復職は可能です!

看護師さんとして働く上で、健康な心と体は最も大切な資質です。
自分自身が健やかな状態でいることで、はじめて患者さんにも真摯に向き合えるものです。

ストレスを感じたときには、決して無理はせず、趣味に没頭したり友人と話したり、仕事以外に意識を集中させ、自分自身が一番リラックスできる時間を過ごすことが心の充足につながるでしょう。
また、たとえ体調不良で仕事を休職せざるを得ない状況になったとしても、看護師という国家資格があれば、看護師不足が予測されるこの先も、復職で困ることはまずないと言っていいでしょう

都道府県のナースセンターでは看護師さんの復職をサポートする研修や実習を実施しており、都道府県によっては看護職員の経験やスキルに応じた復職に関する支援や相談も実施しているので、これらの制度を利用し予習をしてから転職に臨むのもいいでしょう。
また、カインドメディカルネットではブランクのある看護師さんの転職支援も行っています。
何かお困りの際には、専任のコンサルタントにどんな些細なことでもお気軽にご相談ください!