特別な技術や知識を生かす専門職である看護師さんは、夜勤を含めた不規則な勤務形態であることも多く、また、体力的・精神的なタフさが求められる職業でしょう。
それでは、そんな医療現場を支える看護師さんのお給料は、どのように決まるのでしょうか?
この記事では、看護師さんが自分自身のお給料を改めて見直すための給与決定のしくみや、お給料についての全体像を確認していきましょう!
看護師さんの給与、そのしくみを知ろう!
一般的に高給と認識されている看護師さんの給与額が一体どのように決まるのか、皆さんはご存でしょうか?
看護師さんの給与額決定に大きく関わってくるのは、職場ごとにある給与規程(あるいは就業規則)と基本給です。
基本給というのはよく耳にする言葉ですが、それがどのように決められているのかは意外と分からない方も多いのではないでしょうか。
これから、ご自身の給与が職場規定に則った額面なのか? 基本給とはどのようなものなのか? 詳しく見ていきましょう!
職場の給与規定ってどんなもの?
看護師さんが働く職場には、その施設ごとに予め決められた給与規程という、職場が従業員に対して設けている重要な規程が存在します。
労働時間や休日などの基本的な就業条件や給与に関する計算方法、支払方法、支払時期、昇給の基準などに関する詳細な内容が明記されており、自身の労働がこの規則に則って給与に反映されているか否かを知るための基本的な文書です。
給与の支払いについて職場は、労働基準法に基づき「賃金支払いの5原則」を遵守する必要があります。
労働者の賃金を保護するために設けられたこの5原則を含め、看護師さんを含めた全ての労働者には適正な労働条件を求める権利があります。
給与や処遇に対して、ご自身の勤務している職場の給与規程に関する疑問がある場合は、人事部等の担当部署に直接問い合わせて確認するのもいいかもしれません。
給与の中で大きなウエイトを占める基本給とそれ以外の諸手当について知ろう!
看護師さんがご自身の給料明細を見たとき、最初に記載されている項目が「基本給」でしょう。
基本給とはその名の通り毎月固定額で支払われる、お給料の基本となるものです。
そしてこの基本給には、属人給と仕事給という2種類があります。
年齢や勤続年数、学歴、職歴など個人属性を基準にして決定する額面のことを指します。
実際の業務内容やその成果に基づいて決定する額面のことを指します。
これら二つを給与決定基準として基本給とする職場や、属人給のみを基準として用いる、あるいは仕事給のみを用いるなど、基本給の決め方も職場ごとの給与規定によります。
この基本給は賞与や退職金の計算方法にも関わっているため、ご自身の職場がどのような基準なのかを把握しておきましょう。
職場選びの際にはしっかりと確認を!
看護師さんのお給料には、基本給以外の諸手当や割増賃金も支給されているでしょう。
それらには、住居手当や通勤手当、役職手当という基本給に付加される手当から、夜勤手当や超過金手当などの所定労働時間外の勤務が発生した時の手当など、職場や勤務形態によってさまざまな項目があります。
自身の職場がこれら手当項目についてどのような規定を設けているのかも、しっかりと認識しておきましょう。
看護師さんのお給料については、日本看護協会のホームページの「看護職のための給与ガイド」で確認することができますので、一度目を通してみることをお勧めします。
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何かお悩みがあるときには解決の手助けとなる情報が得られるかもしれませんので、お時間のある時にコラムページも是非のぞいてみてください!