愛知県の医療といえば名古屋というイメージが強いかもしれませんが、西三河医療圏(豊田・岡崎・安城など)、東三河医療圏(豊橋・豊川・新城など)も、県全体における大きな役割を担っています。
この2医療圏には、合わせて約160病院、病床でいうと約24,000床があります。これは、県全体に対して病院数で約42%、病床数で約40%を占めており、名古屋・尾張の3医療圏に次いで重要な医療機能を有するエリアとなっています。今回は、この東西三河医療圏で看護師さんが求人情報を探すときにチェックしておくべきポイントについて解説します!
病院タイプ別の求人特性

東西三河医療圏は、療養・回復期病院が多いという強みがあり、地域医療で活躍したい方におすすめのエリアです。西三河と東三河では療養病棟・回復期リハビリ病棟・精神科病棟の比率が高く、病床の約48%を占めています。
特に、地域包括ケア病棟の整備が進んでいるため、在宅復帰支援や多職種連携に力を入れている病院が多いのが特徴です。「退院支援」や「地域連携室」など、チーム医療や地域医療に興味がある看護師さんにとっては、実力を伸ばせる絶好の環境といえるでしょう。
転職時の注意点
西三河・東三河医療圏は、急性期病棟や専門部署を希望する場合、特に注意が必要なエリアともいえます。都市部に比べると急性期病院の数は限られており、人気の高い部署では早い段階で配属が決まってしまうこともあります。特に、求人公開直後の応募がチャンスとなるケースが多いため、求人情報をこまめにチェックし、タイミングを逃さないことが成功のカギです。
通勤については、車通勤前提の職場が多めです。三河エリアでは車通勤率が70〜80%と非常に高く、公共交通機関だけでは通勤が難しい病院も多く見られます。通勤距離や駐車場の有無、通勤手当の支給範囲などを、転職前にしっかり確認しておきましょう。
また教育について、研修制度などは病院によってばらつきがありますが、eラーニングやラダー制度を導入している病院もある一方、OJT中心で体系的な教育制度がない病院もあります。成長するための職場環境を重視する看護師さんは、面接時に研修体制について質問しておきましょう。
まとめ
西三河・東三河の医療圏は、名古屋・尾張の医療圏に比べると病院数や病床数が少ないとはいえ、病院数約160施設、24,000床と量は十分なエリアです。多くの求人情報を目にすることになるはずですので、自分に合う職場を絞り込みましょう。またこのエリアは、医療と暮らしのバランスを大切にしたい方にぴったりの環境です。数字として十分な病院数・病床数を誇りながらも、落ち着いた医療現場で、地域と向き合った働き方ができる病院との出会いに期待できます。
「夜勤の負担を抑えたい」「家族との時間も大切にしたい」「退院支援や地域連携に携わりたい」といった思いをお持ちの看護師さんにとって、自分らしい働き方を叶える選択肢となるでしょう。
希望の働き方を叶えるためには、求人票の情報だけでなく、現場を見て自分に合った職場を見極めることが転職成功への第一歩。実際に全てを見ることはできませんが、就職したい病院のリアルな姿を知っている先輩や、看護師さんの就職・転職を専門にしている求人コンサルタントに聞いてみるのも手。看護師さんのお仕事探しは情報戦とも言えるので、ぜひカインドメディカルネットの求人コンサルタントもご活用くださいね。
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