看護師としてのキャリアを積んでいく中で、管理職への道を考える方も多いのではないでしょうか。看護師さんが管理職へとキャリアアップするためには、より多くの臨床経験だけでなく、管理職業務に役立つ資格の取得、管理職向け研修の受講など、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
この記事では、看護師さんが管理職を目指すメリットや一般的な条件、役立つ資格、そして管理職の主な業務内容について詳しく解説していきますので、これから管理職へとステップアップしたいと考えている看護師さんは必見です!
看護師さんのキャリアアップの道筋!

看護師さんの管理職のキャリアは、一般的には以下のようなステップで進みます。
ステップ① 一般看護師
⇒患者のケアを担当し、基本的な看護業務を行います。
ステップ② 主任(リーダー業務)
⇒チームのまとめ役として、スタッフの指導や業務調整を行います。
ステップ③ 看護師長(マネジメント)
⇒病棟や部署の運営を担いスタッフの管理や業務改善を行います。
ステップ④ 看護部長または総看護師長(看護業務統括)
⇒病院全体の看護業務を統括し、看護部の方針を決定します。
このように、看護師さんはキャリアを重ねていくごとに、より責任の大きな仕事を任され、業務の幅は広がっていきます。
管理職へキャリアアップするために必要なこととは?
看護師さんが管理職を目指すためには、以下のような要素が必要とされています。
・臨床経験の積み重ね
管理職を目指すには、豊富な臨床経験が求められます。特に主任や師長になるためには、患者対応だけでなく、スタッフの指導や業務改善の経験が重要です。
・リーダーシップとコミュニケーション能力
管理職としてチームをまとめるためには、リーダーシップと円滑なコミュニケーション能力は不可欠でしょう。立場が上になればなるほど、後輩や他職種など、さまざまなスタッフとの信頼関係を築き、円滑な業務運営を行うことが求められるからです。
・資格取得と研修の受講
認定看護師や専門看護師の資格、またその上の、認定看護管理者資格などはキャリアアップする上で大いに役立つでしょう。
日本看護協会では、認定看護管理者に必要な教育課程を、ファーストレベル、セカンドレベル及びサードレベルの3課程と定め、管理職になるための研修を行っています。
ファーストレベル | 看護専門職として必要な管理に関する基本的知識・技術・態度を習得する。 |
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セカンドレベル | 看護管理者として基本的責務を遂行するために必要な知識・技術・態度を習得する。 |
サードレベル | 多様なヘルスケアニーズをもつ個人、家族、地域住民及び社会に対して、質の高い組織的 看護サービスを提供するために必要な知識・技術・態度を習得する。 |
病院によってはファースト、セカンドレベルを習得した看護師を管理職に登用し、また、役職者になるために受講する事を前提に採用するケースもあります。
管理職になるメリットはある?
管理職になる大きなメリットとして、広い視野で看護業務に携われるということが挙げられます。看護部門を統括するようなポジションに就くと、病棟や施設の運営に関わり、業務の効率化やスタッフの育成にも貢献することができます。
また、収入は向上しキャリアも安定するでしょう。さらに、管理職としての経験を積むことで、マネジメントスキルや問題解決能力は向上し、自己成長につながります。そしてなにより、組織全体の改善や患者ケアの質向上に寄与することは大きなやりがいに繋がるのではないでしょうか。
管理職となった看護師さんの業務内容って?
管理職となった看護師さんの主な業務内容は、その役職や施設によって異なりますが一般的に以下のような業務が含まれます。
1.スタッフの管理
看護スタッフの採用、育成、評価、シフト管理。
チームのモチベーションを高め、円滑な業務遂行を支援。
2.患者ケアの質向上
患者ケアの基準を策定し、質を維持・向上するための取り組みを実施。
医療チーム間の連携を促進し、患者の安全を確保。
3.施設や運営の管理
部署の予算管理や資材調達。
効率的な医療環境を維持するための計画策定。
4.教育および指導
新人看護師やスタッフへの教育や指導。
専門知識やスキルを共有し、チーム全体の成長を促進。
5.問題解決と意思決定
日常業務での問題解決。
組織全体の課題に対する解決策を立案。
管理職の看護師さんは、現場のニーズに応じて迅速な対応を求められるだけでなく、組織全体の運営を円滑に行うために尽力する重要な役割を担っています。
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