主にがん患者さんの身体と心のつらさに寄り添って、その人らしい生活を送れるようにサポートする緩和ケア病棟。看護師さんの仕事は一般病棟と比べるとどのように違うのでしょうか。今回は緩和ケア病棟の看護師さんの業務内容と求人のチェックポイントを解説します!
緩和ケア病棟の看護師さんの業務内容とは?

緩和ケア病棟の看護師さんの仕事は、患者さんの身体の痛みや不快な症状をやわらげ、最期の時間を穏やかに自分らしく過ごせるようにサポートすることです。患者さんの悩みや思いに耳を傾け、その希望を叶えられるように他のスタッフと連携しながらケアを行います。具体的には以下のような仕事があります。
・苦痛緩和ケア
治療に伴う副作用や痛みの管理を行います。鎮痛薬や医療用の麻薬を適切に使用し、患者さんの苦痛を取り除きます。
・メンタルケア
患者さんやご家族の不安やストレスを軽くするために話を聞き、患者さんの様子を他のスタッフに説明したり、必要なケアが実施されるように働きかけたりして、患者さんが落ち着いて過ごせるようにサポートします。
・日常生活の援助
病状が進行し、自宅で生活するのが難しい状態で入院される患者さんが多いため、身の回りのことができるように手助けをします。
・褥瘡予防やストーマ、経管栄養などの管理
長期間寝たきりの患者さんに対して褥瘡の予防やケアを行ったり、人工呼吸器やストーマ、経管栄養などの管理を行ったりします。
1日のスケジュール例
では実際に緩和ケア病棟で働く日勤の看護師さんの1日の流れを見てみましょう!
8:30 朝礼、申し送り
夜勤と日勤の看護師や多職種のスタッフ全員で患者さんの情報を共有します。
8:45 麻薬鎮痛剤のチェック
医療用麻薬は鍵のかかる金庫に入れて数を管理するなど、厳重に取り扱われています。ミスを防ぐために複数の看護師さんで同時に確認します。
9:00 ラウンド・バイタルサインチェック
受け持ちの患者さんのお部屋を訪問し、体温や脈拍を測定します。また、入浴介助や清潔ケアの介助が必要な方の入浴や排泄介助、おむつ交換などを行います。
11:30 お昼休憩
順番に休憩に入ります。
12:30 昼食準備
昼食の配膳や食事介助などを行います。
14:00 個別ケア
面会に来られたご家族への対応や、散歩の付き添いや行事に参加される患者さんのお手伝いなどの個別ケアを行います。
15:00 カンファレンス
患者さんの病状に関することだけではなく、家庭の問題やケアの希望についてなど、患者さんの心身の問題についてチーム全体で話し合います。
16:00 看護記録の作成
患者さんの様子や実施したケアなどを記録します。
16:30 申し送り
夜勤の看護師さんに申し送りを行います。
17:00 退勤
緩和ケア病棟ではバイタルサインチェックが1日1回と少な目ですが、患者さんの様子を見たり触れたりすることで熱や脈を確認し、痛みがあれば苦痛を取り除くケアを行います。
一般病棟に比べると検査や手術などの時間がかかる業務が少ないため、患者さんとゆっくりコミュニケーションを取ったり、散歩やマッサージをしたりといった気分転換や苦痛緩和のためのケアに時間を使うことができます。緊急入院などがなければ定時に退勤できます。
緩和ケア病棟の求人のチェックポイント!
緩和ケアを提供する療養施設は緩和ケア病棟のある病院だけではなく、ホスピス型の有料老人ホームなどの介護施設もあります。病院では医師を中心として薬剤師さんやソーシャルワーカーさんなどのさまざまな役割を持つスタッフがひとつのチームとなって患者さんのサポートにあたります。
一方でホスピス型の介護施設は看護師さんが常駐するほか、介護士さんが多く配置されていて、医師は常駐していません。介護施設によって看護師さんの人数が異なりますので、確認しておくとよいでしょう。また、緩和ケアに関する経験が求められる場合がありますので、具体的な業務内容や、求められるスキルや経験をチェックしましょう。
最期まで自分らしく穏やかに過ごす患者さんをサポートする緩和ケア病棟は、一人ひとりとじっくり関わることのできるやりがいのある仕事です。カインドメディカルネットでは求人検索ページの希望勤務場所から「緩和ケア」にチェックを入れて求人を検索することができます。
緩和ケアに興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!