出産を取り巻く環境が多様化する中で、女性が安心して妊娠期や産後を過ごせるための取り組みが進んでいます。その一環として注目を集めている助産師外来は、妊婦さんや産後の女性にとって重要な存在になりつつあります。
助産師外来は、その名のとおり助産師さんが妊娠や出産に関するケアをする場所ですが、特に妊婦さんの健康管理や産後のサポートにおいて、医師と協力しながらケアを行っています。

今回は、助産師外来がある病院への転職や就職を考えている方に向けて、その役割やお仕事をご紹介します！

助産師外来での助産師さんのお仕事

助産師さんといえば、出産時に活躍するイメージがありますが、助産師外来ではどのように業務を行うのでしょうか？
これから、助産師外来での助産師さんのお仕事を詳しく見ていきましょう！

助産師外来での役割

助産師さんは、妊娠経過の確認や、出産前後のケアをする専門職。
具体的には、妊娠中の健康状態のチェックや妊娠によって起こってくる体の変化などについてのアドバイス、出産を不安なく迎え、産後のイメージができるようそれぞれの妊婦さんに合わせたアドバイスやサポートなどを行っています。

妊婦さんが助産師さんのケアを受ける場面は、産前産後の入院時だけではありません。
外来で助産師さんが健診やアドバイスを行うのが、産科のある病院などで設置されている助産師外来です。

妊娠中の健康管理

助産師外来では、妊婦さんの健康状態を継続的にチェックし、妊娠週数に応じた健康管理をするために計測、超音波検査、胎児心音検査、保健指導などを行います。
つわり、便秘、腰痛、むくみなど、妊娠に伴うマイナートラブルが発生している場合、その対処法などのアドバイスを行います。必要に応じて医師による診察を勧めることもあります。

また、妊娠中の適切な栄養摂取や運動は妊婦さんの健康維持や赤ちゃんの成長にとても重要。適切な栄養が摂れるように助産師外来でアドバイスを行います。
より詳しい指導が必要な場合は、栄養士さんと連携して指導を行うこともあります。

妊娠中のメンタルサポート

助産師外来の大事な役割として、妊婦さんへの心理的なサポートがあります。妊婦さんは身体、体調が変化するのはもちろん、精神的にも不安やストレスを抱えることが多々あります。
助産師外来では、妊婦さんがリラックスして出産準備、出産ができるように、不安を聞き、アドバイスをしてサポートをします。

助産師外来の面談は予約制であることが多く、入院でのサポートに比べて、よりじっくりと妊婦さんに寄り添うことができるでしょう。
家族同伴も可能な助産師外来なら、妊婦さんのご家族の不安にも応えることができ、より妊婦さんの妊娠・出産ライフを前向きにするためのサポートができそうです。

出産準備指導と産後ケア

助産師外来では、出産に向けた準備の手助けも行います。出産の流れや呼吸法、痛みを軽減する方法などのほか、出産後のケアも重要なお仕事。母乳育児を希望される方には授乳介助や乳房マッサージを行い、女性が出産後の生活に適応できるようケアを行います。
妊娠中はもちろん、産後の女性は、ホルモンバランスの変化や慣れない育児によって精神的に不安定になることが多々あります。
助産師外来は、産後うつの予防や早期発見という意味でも重要なもの。
精神面での専門的なサポートにつなげることもあります。

このように、助産師外来は、妊婦さんや産後の女性にとってとても心強い場所です。
妊娠・出産の不安を抱える女性にじっくり寄り添える助産師が依頼でのお仕事は、妊婦さんや家族、生まれてくる赤ちゃんを支えたい助産師さんにとって、とてもやり甲斐のあるものだといえるでしょう。

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