人生100年時代といわれる長寿社会の医療を支える要となるのが、看護師さんのマンパワーであることは間違いないでしょう。
長い看護師人生、医療現場で質の高い看護を提供し続けるために、継続的な学習の必要性を感じている看護師さんは少なくないはずです。

また、出産や育児などの大きなライフイベントで医療の現場を離れてしまった看護師さんにとっても、職場復帰を考えるにあたって最新の看護現場の実情や知識の学び直しは、再びキャリアを重ねる前に不安を取り除ける重要なステップでしょう。

この記事では、そんな看護師さん自身のキャリア、スキルアップを叶えるために、さまざまな機関が提供している研修についてご紹介します。

看護師さんのキャリアを支援する研修は多数あります！

昨今の医療は高度化・専門化が進み、看護師さんもこれに対応できる知識や技術が必要になってきました。
また、高齢化社会の医療ニーズに特化したスキルも重要視されています。

さらに、看護師さん自身の描くキャリアパスも多様化している現状や、大きなライフイベントによりキャリアを中断せざるを得ない潜在看護師さんも多いことから、これらの背景を加味して、厚生労働省や日本看護師協会、都道府県ナースセンターでは、看護師さんのための研修制度を拡充し、看護力の質の向上と人材確保を図ることで時代のニーズに対応しています。
次の章からは各機関が提供している看護師さんのための研修について詳しく説明していきます。

いろいろな研修制度を活用しよう！

さまざまな機関で看護職の継続的な学習や資質の向上のための支援を実施していますが、その一つが、厚生労働省の主導による特定行為に係る看護師の研修制度です。
看護師さんが特定の医療行為（21区分38行為）を行うためのスキルを習得できるプログラムで、学びたい分野を修了後には特定行為実施資格が取得できます。医師等の判断を待たず医師が作成した手順書により一定の診療補助（特定行為）を行うことができるようになるので、医療従事者の働き方改革にも貢献する制度です。

また、この研修の指導者を育成するためのプログラムも「指導者育成等事業」として指定団体で実施されていますし、新人看護師さんに特化した研修事業も整備されています。

次に、日本看護協会では、看護職への生涯学習の支援として、特設の研修ポータルサイトで研修情報と実践に活かすための関連情報を提供しています。
看護職に必要な内容を以下の5つに分類し、より焦点化した内容を学ぶことができます。
分類１．専門職としての活動の基盤となる研修
分類２．看護・医療政策に関する研修
分類３．人材育成や教育支援を行うものを対象とした研修
分類４．看護管理者を対象とした研修
分類５．資格認定教育

具体的には、認定看護師教育課程や災害支援ナース養成研修、感染予防・対策の基本についての研修、臓器移植における基礎知識と看護実践の研修などがあり、他にも多数ある豊富なプログラムは、対面受講やリアルタイムのオンライン受講はもちろん、オンデマンド受講ができたり、レベルや所要時間などの詳細条件での絞り込み検索も可能なので、看護師さんのニーズに合った研修プログラムがきっと見つかることでしょう。
詳しい研修内容はこちらから検索ができます。

これらの他にも、都道府県ナースセンターでは、訪問看護等の知識や技術に関する研修を実施し、地域における看護職の就業・資質向上の支援をしています。
また、民間の医療機関や訪問看護ステーション、市区町村の保健センターでも多種多様な医療従者向けの研修を実施していますので、自身が学びたい分野について調べてみるのもおすすめです。

研修でスキルアップしたら新たなステージにチャレンジ！

看護職が現場で存分に能力を発揮するためには、主体的に学び、能力の開発・維持・向上を図り続けることが重要でしょう。
現在、医療現場を離れている看護師さんも含めて、キャリアチェンジやキャリアップを考えている看護師さんはぜひ、これらの研修を上手く活用してみてはいかがでしょうか？
研修後は、学んだことが生かせるような職場へ転職することで、専門性をより高めることができるかもしれません。

カインドメディカルネットでは、働き方や人気の条件、エリアや診療科など、詳細条件を絞って求人情報をご覧いただけます。
研修後の新たなステージへ一歩を踏み出すお手伝いをいたしますので、どんなことでもお気軽にお問い合わせくださいね！