近年、注目を集めている応援看護師という働き方。「どんな仕事の仕方なのかな?」と調べてみたことのある看護師さんも多いのではないでしょうか。これまでも、カインドメディカルネットでは応援看護師という働き方についてご紹介してきました。
今回は回復期リハビリ病棟の応援看護師にフォーカスを当ててご紹介。特に、急性期病棟の経験がある看護師さんが回復期リハビリ病棟に短期間でお仕事になじむためのコツをご紹介。在宅復帰を支える看護を短期間で学べるチャンスが広がっている回復期リハビリ病棟でのお仕事について、ぜひ読んでみてくださいね。
急性期スキルを生かす例

今まで培った職場での経験はとても大切なもの。少しでも違う分野に転職しようと思うときには、ほかの職場での経験があっても不安になってしまうことがあるでしょう。でも、違う分野での経験は新しい職場でも十分生かせます。例えば、急性期で培った次のようなスキルは、回復期でも大きな力になるのです。
•優先順位づけ:ケアは「安全」→「自立につながること」の順で組み立てるので優先順位を付ける力が生かせる
•チーム連携:急性期で培った素早い連携力で、回復期リハビリ病棟のPT・OT・STに「今日できたこと」「困ったこと」を簡潔に共有できる
いかがでしょうか? 急性期病棟を経験されている看護師さんは、上記のような力を身につけて来られたことでしょう。基礎的な力ながら、いろいろな現場で生かせるこれらのスキル。回復期リハビリ病棟では、特に転職した看護師さんのお仕事の基礎になるのではないでしょうか。
赴任~着任~ならし運転のプランの一例
では実際に、回復期リハビリ病棟に赴任してからお仕事の始まりまでに、どんなことをするのでしょうか。下記に一例をご紹介します。
2. 受け持ち患者を数人担当口腔ケア・嚥下チェック・水分量のルーチン化を進める。
3. 退院カンファレンスに同席家族に「家で安全にできる動作」を説明できるよう練習する。
こういった流れをイメージできていれば、実際にお仕事を始めたときに短期間でなじむことができ、期間限定でも応援看護師として活躍する一助になるはずです。
応援看護師が押さえるべきポイント
回復期リハビリ病棟で応援看護師として働く際に押さえておくべきポイントを、コンパクトにまとめました。
数評価で「できること」を可視化し、リハビリ計画に活用。
•口腔・嚥下・栄養は毎日チェック
誤嚥・脱水・低栄養は回復のブレーキになります。
•三大予防を意識
褥瘡・誤嚥性肺炎・せん妄は、シーツ交換・体位変換・環境整備で先回り。
•在宅を想定した看護計画を立てる
トイレ距離、段差、食形態など、家の条件から逆算して支援。
なんとなくイメージできたのではないでしょうか。実際に赴任する前にこれらを読んだだけでも、新しい職場で説明を聞くときによりスムーズに覚えることができるようになります。
求人票のチェックポイント
応援看護師として求人を探すときにも、チェックするべきポイントがあります。例えば下記のような視点で求人情報をチェック。すると、実際の転職先が本当に働きやすい職場か? 短期間でもスキルを身につけることができるか?の目安になります!
•カンファレンスの頻度
•在宅復帰率(70%以上が目安)
•夜勤体制(2交代・3交代など)
•応援看護師向けマニュアルやeラーニング教材の有無
•すでに応援看護師が活躍している職場
どんな人に向いている?
これまでご紹介してきた内容から、急性期しか経験がなくても回復期リハビリ病棟で応援看護師として働くのに向いている看護師さんは、下記のような方だといえます。
•夜勤負担を抑えつつ学びたい方
•将来、在宅・訪問看護にも広げたい方
いかがでしょうか。上記の項目に当てはまる方は、回復期×応援看護師の働き方がぴったりです。短期間で「生活を取り戻す看護」を実地で学べる貴重な機会。この記事を読んで関心を持ってくださったら、ぜひ応援看護師の求人情報を見てみてくださいね。回復期リハビリ病棟はもちろん、いろいろな応援看護師のお仕事を見つけることができます!