大阪府の中では大都市周辺に位置し、病院数・病床数ともに大阪府全体の30%強を占めるのが泉州・南河内・中河内エリアです。このエリアは大阪市などの大都市とは違った求人特性を持っています。今回はこの3エリアにおける看護師さんの求人についてご紹介します。
病院数や病床数の規模感を把握しながら、ご自身のキャリアに合った職場選びのポイントを押さえましょう!病院タイプ別の求人特性や転職時に注意すべきポイントについても整理してお伝えします。
病院タイプ別の求人特性

まず、各医療圏の病院数・病床数を見ていきましょう。
・泉州医療圏:72病院/14,322床
・中河内医療圏:35病院/6,958床
・南河内医療圏:37病院/7,742床
これらを合計すると病院数は約150、2万9000床に及び、量的には府内でも十分な規模を誇ります。ただし、大阪市・北摂・北河内の大都市エリアと比較すると急性期病院の割合は低く、療養型病院や地域包括ケア病棟が目立つのがこの地域の特徴です。特に、療養型病床や地域包括ケア病棟は府内最多クラスの規模で、在宅医療との連携やリハビリテーションに力を入れている施設が多いようです。
このため、療養型病院や回復期リハビリテーション病棟を中心に求人が多い傾向にあります。在宅復帰を視野に入れた医療、リハビリ、地域連携に興味がある看護師さんにとっては、スキル向上のチャンスがそろっているといえるでしょう。
一方、急性期病院への転職を希望する場合は注意が必要です。都市部ほどの母数がないため、急性期医療を行う病院や配属先は限られており、求人が出た際のタイミングを逃さず早めに応募するなどの対応が必要です。
泉州・南河内・中河内エリアで転職先を探すときの注意点
泉州・南河内・中河内エリアでの転職を検討する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
1. 在宅復帰・リハビリ連携のスキルアップに最適
この地域の特徴である療養型病院や地域包括ケア病棟は、患者さんの在宅復帰を見据えた医療・ケアが求められる場です。多職種連携や地域包括ケアシステムに携わることで、在宅医療を支える看護の実践力が身につきます。
2. 急性期希望者は事前確認必須
急性期志望の場合、配属先が限られるため、事前に病院の診療体制や部署の特徴をしっかり確認しましょう。特に人気の高い急性期病院は、求人が出た際の競争率も高く、情報収集とスピーディーな応募が成功のカギとなります。
3.マイカー通勤率70%超・ガソリン代・駐車場の確認を
このエリアは公共交通機関の便が都市部ほど良くないため、マイカー通勤者が70%を超えるといわれています。求人票に交通費支給と書かれていても、ガソリン代の実費負担や駐車場代が自己負担になるケースもあるため、事前の確認を忘れずに。
4.研修制度にばらつきあり
病院によってOJT(現場研修)やeラーニングなどの教育体制に差があります。ブランクがある方や未経験分野にチャレンジする方は、研修内容をしっかり質問し、自分に合ったサポート体制が整っているか確認しましょう。
5.コンサルタントの活用が効果的
求人情報のタイミングや、院内の雰囲気・教育制度など、自力では得にくい情報を把握するために、看護師専門の転職コンサルタントに相談するのも有効です。特に急性期や、療養型へ転職を検討する際はプロのサポートを活用すると効率的です。
泉州・南河内・中河内エリアの求人まとめ
泉州・南河内・中河内エリアは、病院数が約150・病床数約2万9,000床と、府内南部でも十分な医療体制を整えています。特に、在宅復帰やリハビリ、地域連携に力を入れる施設が多く、在宅医療を支える看護スキルを磨きたい方に最適な地域です。
一方、急性期希望の場合は病院・配属先が限られるため、事前の情報収集が不可欠です。病院の規模や特色、交通事情、教育体制など、求人票だけでは見えない部分までしっかり確認し、数字と情報をもとに自分に合った職場選びを行いましょう。
そのためには、看護師さんの就職・転職専門の求人コンサルタントからしっかり情報を得るのがおすすめ!カインドメディカルネットでは活躍の場を探している看護師さんを全力サポートしますので、ぜひコンサルタントをご活用くださいね。
大阪府の求人一覧