看護師免許申請手続きの流れを確認しておこう!

笑顔の看護師

看護師さんの国家試験は毎年2月中旬ごろに行われ、その翌月末までには合否が発表されます。
晴れてこの看護師試験に合格しても、実は、看護師免許は自動的に発行されるものではありません。
試験に合格後、すぐに看護師として働くことを考えている方が、まず行わなければいけないのが、看護師免許の申請手続きです。
この申請手続きを行ったうえで初めて、看護業務に従事することができます。

この記事では、そんな重要な看護師免許の申請手続きについて詳しく解説していきます。

国家試験合格後は速やかに免許申請の手続きを!

申請をする看護師
看護師免許の有資格者として看護業務を行うためには、看護師免許の申請を行い、厚生労働省で管理する有資格者の籍(名)簿に登録されることが必須です
この免許申請を忘れ、名簿未登録の状態で看護業務に従事した場合には行政処分の対象となってしまうため、看護師として働き始める前に、必ず申請手続きを行いましょう。

なお、看護師免許を申請してから免許証交付までは、おおよそ2~3カ月かかるといわれています。
国家試験合格後ならば合格証明書が届く前でも申請が可能で、いつまでに行わなければならないという期限は特にありませんが、合格が分かった時点で予めできることから準備をして、速やかに手続きすることをおすすめします。

免許申請に必要な書類は?

ここからは、看護師免許申請手続きの流れと必要書類を確認していきましょう。

まず初めに、健康診断を受ける必要があります。免許の申請手続きには、働くうえで健康上に問題がないことを証明するための健康診断書の提出が必須だからです。
また、この診断書は発行から1カ月以内のものを提出する必要がありますので、ご自身の提出可能時期のスケジュールを加味して健康診断を受けるのがよいでしょう。

以下は、申請に必要な書類の一覧です。

① 免許申請書

所定の用紙がありますので、保健所の窓口もしくは厚生労働省のホームページから入手し、必要事項を記入します。

② 診断書

所定の用紙がありますので、保健所の窓口もしくは厚生労働省のホームページから入手したものを医療機関受診時に持参し、記入してもらいます。

③ 住民票または戸籍抄本(謄本)

本籍は記載、個人番号は記載無し、の住民票または戸籍抄本(謄本)を居住地の役所で発行してもらいます。(コピーは不可で発行から6ヶ月以内のもの)

④ 登録手数料としての収入印紙

登録免許税納付のための9,000円分の収入印紙を郵便局で購入し、申請書の収入印紙欄に貼ります。

⑤ 登録済証明書用のハガキ

看護師免許証が交付されるまで2~3ヶ月程度の期間を要するので、その間に就業し、勤務先から看護師免許申請中の証明書の提示を求められる場合は、免許申請の際に、登録済証明書の発行も依頼しておきます。
申請時に就業先が決定しているなら、予めこの登録済証明書が必要かどうかを確認しておくとよいでしょう。

申請書類の書き方や提出方法は?

申請書類の書き方については、所定の用紙を入手した際の書類の中に、記入時の注意点について細かく記載されていますので、それらを参考に記入することをおすすめします。
生年月日や受験番号などの数字は正確に右詰めで記入し、署名欄の横の捺印も忘れないようにしましょう。
書類に不備があった場合、免許の交付が遅れることもありますので、記入後は誤字脱字がないか、必要な情報がすべて記載されているかを再度確認しましょう。

記入した書類は、①免許申請書、②診断書、③住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本、の順番に揃え、右上部のホチキス位置で留めます。
申請書は、住所地を管轄する保健所に提出します。
保健所での受付時間については、地域によって異なりますので、ホームページ等で確認してみてください。

合格後の新規申請以外にもこんな場合には申請が必要!

国家試験合格後は、基本的に看護師免許の申請は一度だけです。
ですが、以下に該当する場合には、再度手続きが必要になります

・結婚、離婚、その他の理由で氏名が変わったとき
・本籍地都道府県名(外国籍のかたについては、その国籍)が変わったとき
なお、本籍地に変更があった場合でも、同じ都道府県内の変更の場合や、転居などで住所のみが変わった場合、変更手続きは不要です。
・看護師免許証をき損、および亡失したとき
・死亡や失踪、その他の理由で看護師籍(名簿)登録抹消を希望するとき

新規申請以外の申請手続きについて、詳しくは厚生労働省のこちらのページをご参照ください。
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※参考
(厚生労働省) 『資格申請案内
(東京都保健医療局) 『医療従事者の免許