近年、透析医療の患者数は増加の鈍化が見られるものの、2023年末時点で343,508人が透析治療を受けています。施設数としては全国で4,529が稼働しており、いまだに多くの透析患者さんがいることがわかります。施設数を見ても、看護師さんを必要としている透析施設は非常に多いといえるでしょう。それに伴って、もちろん看護師さんの求人も多いわけですが、中でも血液透析(HD/HDF)を行う透析室は日勤中心の勤務形態が多く、専門スキルを磨きながら生活リズムを整えたい看護師さんにおすすめの職場だといえます。
今回は、透析看護師の求人の探し方について解説いたします!
透析看護の魅力

透析看護の業務には、以下のような魅力があります。一つずつ例を見てみましょう。
1. 患者と長期的な関係を築ける
透析は週3回の通院が基本で、患者さんとの関係が深まりやすく、生活支援まで関われる点が特徴です。
2. 臨床推論力が養われる
バスキュラーアクセスの評価や電解質管理など、透析特有の知識が求められ、看護師としての判断力が鍛えられます。もちろん専門性も高いといえるでしょう。
3. ワークライフバランスが取りやすい
日曜が休みだったり、準夜勤なしの勤務体制が多かったりと、家庭との両立がしやすい環境の職場が多いという魅力があります。
このように、看護業務としての魅力や専門性がありながら、仕事と家庭の両立がしやすいのが透析看護師の魅力だといえます。
透析室で求められるコアスキル
透析看護師に求められる主なスキルは以下の通りです。
・穿刺の安全手技
・透析条件(血流量・除水量)の調整
・急変時対応(低血圧・不整脈)
・感染対策
・栄養・薬剤指導
これらは施設内のOJTだけでなく、腎臓病療養指導士などの外部資格を通じて体系的に学ぶことも可能です。日本腎臓病協会では、看護師を対象とした「CKD療養指導士講習会」を毎年開催しており、学習機会が豊富に用意されています。
また、厚生労働省の感染対策マニュアルでは「透析室には専任または年間を通じて感染対策を担う看護師の配置が望ましい」と明記されており、感染対策について専門教育を受けた看護師の存在が重要視されています。
透析看護師求人の探し方のポイント
透析看護師として転職を考える際には、以下の点をチェックすると「こんなはずじゃなかった…」という就職後のミスマッチを防げます。
1. 透析ベッド数と看護師配置
人員体制が整っているかを確認しましょう。
2. オンコールや早朝出勤の有無
勤務時間の柔軟性は生活に直結します。
3. 教育費・資格取得支援の有無
スキルアップを支援する制度があるかを確認しましょう。
4. 設備投資の度合い
シャントエコーやHDF導入率など、最新設備の有無も重要です。
5. 土日休み・準夜勤の頻度
働き方の希望にお休みや夜勤の回数が見合っているかを見極めましょう。
まとめ
透析室の求人は都市部だけでなく地方中核都市にも多く、勤務体系や教育制度に幅があります。ワークライフバランスを重視するなら「日勤のみ」の求人に絞って探してみるのもいいでしょう。
求人検索には、カインドメディカルネットの「透析ナース」特集ページがおすすめです。「こだわり条件」で「勤務体制」項目の「日勤のみ」など、あなたが「外せない!」と思う条件で絞り込めば、効率よく理想に近い透析看護師の求人を探すことができますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。
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