世界的に糖尿病患者数が増加する昨今、看護の現場でも糖尿病ケアの専門性が求められるようになってきました。そんな中、糖尿病ケアに関する資格を取得している看護師さんが看護現場でより一層求められるようになっています。これらの資格は、専門性の証明となるだけでなく、転職時にも大きなアピールポイントとなります。
今回は、糖尿病ケアに関連する代表的な資格である「CDEJ(認定糖尿病療養指導士)」と「糖尿病看護認定看護師(JNA認定)」の違いを解説しながら、その重要性についてもお伝えします!
糖尿病ケア資格は2本柱
糖尿病ケアに関する代表的な資格として、次の二つがあります。
・CDEJ(認定糖尿病療養指導士)
日本糖尿病療養指導士認定機構が認定。医師の指導のもと、患者の生活指導や療養支援を行う「チーム医療の調整役」として活動します。
・糖尿病看護認定看護師
日本看護協会が認定。糖尿病患者に対する高度な看護実践を担い、医師や多職種と協働しながら、患者の療養生活を支える役割を果たします。
両者とも糖尿病ケアに深く関わる資格ですが、対象とする患者層や活動の範囲に違いがあります。
CDEJ取得までの道のり
受験資格
・看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、いずれかの国家資格保有者
・過去10年以内に2年以上糖尿病患者の療養指導に従事し、1000時間以上の指導実績があること
・指導医の推薦
・糖尿病療養指導業務に従事した期間に糖尿病療養指導の自験例が10例以上あること
試験内容
・eラーニング講座の修了後、オンラインでCBT(Computer Based Testing)方式(多肢選択式)の認定試験を受験
合格率
・2021年~2023年度の看護師さんの合格率は90%台で推移
※出典 https://www.cdej.gr.jp/wp-content/uploads/2024/09/%E5%8F%97%E9%A8%93%E8%80%85%E6%95%B0%E3%83%BB%E5%90%88%E6%A0%BC%E8%80%85%E6%95%B0%E3%83%BB%E5%90%88%E6%A0%BC%E7%8E%87.pdf(PDF)
更新
・5年ごとに更新。症例報告や研修参加が必要
糖尿病看護認定看護師取得まで
受験要件
・看護師免許取得後、通算5年以上の看護実務経験
・うち3年以上は糖尿病看護分野での実務経験
教育課程
・日本看護協会が認定する教育機関で、615時間以上の講義・演習を受講(約6カ月)
認定審査
・書類審査と筆記試験を経て認定
更新
・5年ごとに更新。活動実績の報告と研修参加が必要
どちらを選ぶ?判断軸の例
両者とも外来・病棟で活動可能ですが、得意とする場面に違いがあります。次の表で見てみましょう。
判断軸 | CDEJ | 糖尿病看護認定看護師 |
---|---|---|
取得期間と費用 | 比較的短期・低コスト | 長期・高コスト |
院内での役割 | チーム医療の調整役 | 高度な看護実践者 |
活躍の場の傾向 | 外来・地域支援に強み | 病棟・急性期対応に強み |
転職市場での評価 | 多職種連携に強み | 専門性・リーダーシップに強み |
取得できる職種 | 他職種でも取得可能 | 看護師のみ |
看護師さんしか取得できない糖尿病看護認定看護師はCDEJと比較してハードルが高い分、専門性の高い資格としてアピール度が高い面がありますが、CDEJの資格も持っていると地域医療や多職種連携でさらなる強みを発揮することができます。CDEJと糖尿病看護認定看護師のダブルライセンスであれば、糖尿病ケアに強みを持つ看護師さんとして転職市場での価値も非常に高いものになるでしょう。
まとめ
糖尿病ケアは、今後ますます需要が高まる分野だといえます。この分野での活躍を考える際は、CDEJや糖尿病看護認定看護師の資格取得について検討してみるとよいでしょう。糖尿病の分野での就職・転職を考える看護師さんなら、資格取得に関する支援が手厚い病院で経験を積むと、より早いキャリアアップが目指せるでしょう。
糖尿病センターやフットケア外来の有無、多職種カンファレンスの頻度なども大事なチェックポイント。活躍できる場所としては、糖尿病患者が多い一般病棟、糖尿病性腎症に対応する透析クリニック、網膜症など合併症に対応する眼科、訪問看護ステーションなどが挙げられます。カインドメディカルネットでは、糖尿病に注力している求人を探すことができます。まずはこれらの求人情報をチェックして、ご自身のキャリアビジョンに合った職場を探してみてくださいね。