東京へのアクセスが良く、海や緑豊かな自然に囲まれたエリアが多い千葉県。ショッピングモールや観光スポットも豊富で、幅広い年齢の方に住みやすい街です。今回は千葉県の房総半島・成田・銚子など郊外での病院事情と求人の傾向と対策を解説します！

病院数・病床数でみる3ブロックのボリューム

まずは、東葛北部（松戸・柏・我孫子ほか）、北総（印旛：成田・佐倉・印西ほか）、房総4圏（香取海匝／山武長生夷隅／安房／君津）の病院数と病床数について見ていきましょう。
千葉県内の施設は288病院、59,434床となっていますが、これは人口10万人当たりの病院数でみると47都道府県中40位台であり、特に少ない状況にあります。県内でも地域差が見られ、そのうち東葛北部医療圏（松戸・柏・我孫子・流山）にはおよそ58病院／12,413床、北総（印旛）医療圏（成田・佐倉・印西ほか）に30病院／7,710床、東京湾・外房・南房総をカバーする房総４圏（香取海匝・山武長生夷隅・安房・君津）に約79病院／13,033床が配置されています。これらのエリアに計167病院／33,156床が分布しており、県全体の病院のうち58%、病床56%を占めています。
都市型の千葉市・船橋・市川と比べると急性期病院は少ないものの、県内の量的な過半を担う重要エリアであることが分かります。

病院タイプ別の求人特性

では、病院のタイプ別に求人の特性をチェックしましょう。まず東葛北部は一般急性期が 73%を占めており、ICU／救急センター／がんなどの専門求人が豊富です。このため、最先端の医療や救急看護に興味のある看護師さんが向いていると言えそうです。
北総は成田空港があることから、国際医療や感染症対応施設があるのが特徴。英語対応や渡航外来の求人もあるため、外国人の看護に関心がある看護師さんにおすすめのエリアです。房総4圏では療養・回復期・精神科病床が55%を占めています。地域包括ケア病棟が急増しており、残業が少なめの求人が目立つというのも特徴です。

エリア別・転職時の注意点

東葛北部は夜勤回数月7～8回の求人が多くあります。専門部署は応募が集中して倍率が高いため、転職サイトなどを活用し、求人をこまめにチェックしましょう。
北総は空港があることから感染症研修やPPE習熟が必須です。夜間救急件数も多めで、患者さんの緊急度を判断し適切な処置を行うスキルや、さまざまな看護の知識が身に付くでしょう。
房総4圏では、夜勤は月5～6回でも看護師2名体制が多く、急変は少ないとはいえ、患者さんの顔色の違いなどの小さな変化も見逃さない、丁寧な看護が必要になります。通勤に関しては、マイカー通勤をしている看護師さんが約80%。ガソリン代や駐車場代などの交通費の支給があるかどうかも確認しておきましょう。

以上のことから、専門スキルを磨くなら東葛北部や北総、ワークライフバランスを優先するなら房総エリアを中心に求人を探すのがおすすめ。まずご自身がなぜ転職したいのか、次の職場で何を実現したいのかを明確にしましょう。
「専門的なスキルを身につけたい」、「仕事とプライベートを両立させるために残業のない職場がいい」など、ご自身の希望をはっきりとさせてから目標を叶えられるエリアを選ぶことが大切です。
複数の求人を比較検討し、給料や労働条件だけではなく研修の有無やサポート体制などもチェックを。可能であれば現地へ行って職場の雰囲気を確認したり、転職コンサルタントに聞いたりするのもいいですね。転職成功の鍵は求人票と現場情報のダブルチェック。カインドメディカルネットでは千葉県の求人情報が豊富にありますので、効率的にあなたのご希望に合った求人を探すことができます。ぜひお気軽にご相談くださいね。
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