転職や再就職を考えている看護師さんが新しい職場に求めるものは千差万別。
ご自身の状況によって希望する就職の条件はもちろん違うのですが、「ほかの看護師さんはどんな就職・転職を希望しているんだろう…」と知りたくなることもあるのではないでしょうか。

この記事では全国の看護師さんが就職先を考える際に、どのような条件を重視しているのかをひもといてみましょう。

退職・就職を考えている看護師像は

都道府県ナースセンターの登録データによると、2022年度、ナースセンターの求人数は176,797人でした。
そのうち求職者数は96,302人で、求人倍率は1.84倍となっています。
この求職者のうち約半数、52.3%が「未就業または看護職以外で就業中」。42.8%の看護職の方が「就業中」でした。
この「就業中」の方々は転職を希望しているとも言えるでしょう。

また就業中かつ求職している看護職の方たちの「退職したい理由」を見ると、全体では「看護職の他の職場への興味」が1位。
その後は2位「子育て」3位「結婚」4位「転居」と続き、5位は「勤務時間が長い・超過勤務が多い」、6位が「自分の健康（主に身体的理由）」、7位が「夜勤の負担が大きい」と続きます。

このデータから、看護職を続け、新たな場所で働きたいという転職への前向きな姿勢が見て取れます。
2位～4位は家庭の事情でやむを得ず、または子育てや結婚を機に一度退職するといったところや、5位～7位を選んだ方の中には、勤務時間や労働環境がより良い職場を求めて転職を希望する方たちが含まれるでしょう。

看護師さんが就職・転職で重視する条件とは

同じく都道府県ナースセンターの登録データによると、求職中の看護職の方が就職の際に重視する条件は、全体で1位「勤務時間」20.0%、2位「給与」16.2%、3位「看護内容」14.4%、4位「通勤時間」14.1%、5位「休暇」9.1%という順位でした。
夜勤もあり、ハードな勤務になりがちな看護師さんのお仕事。２交代、３交代でも生活リズムは違いますし、多くの看護師さんにとって、お仕事に関わる時間やお休みの条件がポイントとなるようです。

2位が「給与」ということで、やはり命に関わるお仕事内容や勤務時間などを考えると、それに見合ったお給料もやはり大事なポイントになっているようです。
3位に「看護内容」がランクインしており、これは看護師さんの経験や興味関心、向き・不向きなどはもちろん、「お仕事のやり甲斐」「キャリアアップ」も大事な条件であることを示しているのではないでしょうか。

このように、多くの看護職の方たちが就職・転職で重視している条件としては「勤務時間や休暇」「給与」「看護内容」が大きなポイントとなるようです。

個別の事情に沿った条件も大切！

さらに、求職している看護職の方が就職の際に重視する条件の6位以降では、子育てと仕事の両立支援、キャリアアップ支援、宿舎・寮、保育施設と続きます。
これらはそれぞれ、より個人的に重視する条件であるとも読み取れます。
「勤務時間や休暇」「給与」「看護内容」の条件がご自身の希望と一致した上で、子育てしやすい環境やキャリアアップの支援、設備などより細かい条件が一致するか見ていくという求人情報検索の流れもここから見えてくるとも言えるでしょう。

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「求人検索」は「勤務時間や休暇」「給与」「看護内容」など多くの看護師さんが重視する条件はもちろん、「残業少ない」「高給与」「有休消化率高」などの項目にチェックを入れることで、よりご自身の希望を叶える就職・転職先を探すこともできます。

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