ダブルワークする看護師が増えている?施設別データから見る副業の実態とは

カルテを見て悩む看護師

昨今、メイン収入の補填やキャリアの幅を広げるためなど、いろいろな理由から副業を検討する看護師さんが増えています。ですが、「メインの就業先」によって副業のしやすさやリスクは大きく変わってきます。

この記事では、日本看護協会の最新調査結果にある、主たる就業先別の副業割合を確認し、診療所・病院・訪問看護ステーション・介護施設など、就業先それぞれの特徴を押さえ、無理なく続けられる副業のヒントをお届けしますので、是非参考にしてみてください。

データから見える看護師さんの副業の全体像

右肩上がりのグラフと女性

2024年度に行われた看護職員の賃金に関する実態調査の報告書を見ると、正規雇用フルタイム勤務の回答者のうち、主たる就業場所以外からの収入を得ている看護師さんの割合は施設ごとに差があるのが特徴的です。

※出典:日本看護協会「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査 報告書」第3章Ⅸ「主たる就業場所以外での就業」
主たる就業先 副業ありの割合(%)
診療所 5.6%
病院 5.8%
訪問看護ステーション 12.1%
介護系サービス 16.5%

上の表から、訪問看護ステーション・介護系サービスの施設で副業割合が相対的に高い傾向がある一方で、病院やクリニックは副業割合が低めにとどまっていることがわかります。これには様々な要因が考えられるでしょう。

施設別に見る「本業と副業」の特徴

それでは、看護師さんの主たる就業先別で副業をした際にどのような点に注意すべきか見ていきましょう。

1. 診療所勤務 × 副業
診療所勤務看護師さんの副業割合は5.6%と他に比べて低めではありますが、診療所は外来かつ日勤中心の施設が多いため、夜間や土日には副業を入れやすいかもしれません。しかし、同一医療圏での就業には、競業や患者情報の取り扱いなどの注意が必要です。
2. 病院勤務 × 副業
病院勤務看護師さんの副業割合も診療所同様5.8%と低めです。三交代や夜勤がある勤務形態においては、疲労蓄積やシフト調整の難しさを招きやすく、副業で無理をするとメイン就業先の業務に影響が出る可能性もあるため、副業を考えるのは本業シフトの調整のしやすさ次第と言えるかもしれません。
3. 訪問看護ステーション勤務 × 副業
訪問看護ステーション勤務での副業割合が12.1%と病院・診療所より高めなのは、実働時間や残業等が医療機関より短めな施設も比較的多いため、スポット的な副業が組みやすいという実情も少なからず影響しているでしょう。ただし、就業先のオンコールや訪問回数格差が大きく、それらの負荷を見極める必要があります。
4. 介護系サービス施設勤務 × 副業
介護系サービス施設勤務では、16.5%と最も高い副業割合を示しています。調査結果からは「収入の補填目的」のための副業割合が多いようにも読み取れますが、副業により夜勤数や身体的負荷が増えやすいため、健康管理には特に注意が必要でしょう。

副業を選ぶときのチェックポイント!

副業を始める前に、「まず確認すべきこと」と「現場で守るべきこと」を明確にしておくとトラブルを避けやすくなります。以下は、無理なく本業と両立するための最低限のチェックポイントです。

・就業規則で副業が禁止(制限)されていないか
勤務先の規定には副業の可否や届出義務が明記されていることが多いので、事前に確認し必要に応じて上司や人事に相談するのがよいでしょう。

・労働時間の合算で上限を超えないか
本業と副業の労働時間を合算すると法定労働時間や過労防止の観点で問題になる場合があるため、月間・週単位での合計を把握する必要があります。

・情報漏えい防止を徹底する
患者情報の取り扱いや、守秘義務を徹底し業務上のインシデントを防ぎましょう。

・本業シフト確定後に副業シフトを組むこと
本業のシフトを優先して副業を組むことで、急な出勤要請やトラブルを避けやすくしておくことをおすすめします。

副業を始めるためには?

日本看護協会の最新調査では、副業の有無は主たる就業先によって大きく異なることが示されていました。副業は収入補填や経験の幅を広げるための有効な手段ですが、健康と本業の安全を最優先にした計画が不可欠でしょう。
カインドメディカルネットでは、ダブルワークしやすいスポット求人も多数掲載しています。夜勤をご希望の場合には、ナイトナースでのダブルワークもおすすめの選択肢です。

まずは、現在のご自身の就業先の夜勤回数・連続勤務時間・休息などの現状を把握し、お望みの生活スタイルに見合った副業形態を選ぶことをおすすめします。

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