短期契約で看護師さんが足りない医療施設に「応援」に行く、応援看護師。一つの応援先で勤務が終わり、次の施設に行くまであまり間がない場合は、もちろん準備期間もとても短くなります。そんなとき、実は「寮の空きがなくて、住む場所がない!」ということが、実は珍しくありません。住むところがなければお仕事も始められないので、住む場所の確保は給与や勤務条件と同じくらい重要な要素。
そこで今回は、寮が使えない場合の住む場所の候補について、また費用・契約・生活面での注意点を整理していきましょう。
応援看護師が寮が使えないときの住まいはどうしたらいい?
では、応援看護師として働く際に「寮の空きがない」と言われてしまったとき、どうしたらいいのでしょうか? 寮の空きが出るまで、または寮を使わない場合の住まい候補を期間別に見ていきましょう。
超短期(~2週間)
ビジネスホテルやカプセルホテルが現実的な選択肢となります。初期費用が不要ですぐに住めるのがメリットですが、洗濯や調理の自由度は低め。コインランドリーの利用が前提となります。また、都心ではこれらのホテルも時期によってすぐ満室になりますので、早めに部屋の確保をしましょう。
1カ月前後
ウィークリーマンションがおすすめです。家具・家電・光熱費込みの定額パックが多く、生活に必要な設備が整っているため、勤務開始までの時間が短い応援看護師さんに適しています。
1~3カ月超
マンスリーマンションやマンスリー賃貸が候補になります。清掃費や保証金などの初期費用が発生しますが、中長期の住まいに向いており、安定した住まいになります。
上記は単身の場合ですが、家族も一緒に転居する場合、上記の方法では費用などの面で難しくなるため、一般的な賃貸住宅を検討する必要があります。大きな住宅費用負担を抑えるためには家賃補助の有無、上限が重要になりますので、就業規則で確認しましょう。家族で移動する場合には、より早めの準備が必要だという点も念頭に置いて次の勤務先を決める必要があります。
費用・条件チェックリスト
住まいを選ぶ際には気になることがたくさんありますが、まずは次のようなポイントを確認しておくと安心です。
・ アクセス:職場までの公共交通機関の所要時間やタクシー利用の現実性(距離・費用など)
・ 生活環境:洗濯設備の有無、調理設備、宅配便の受け取り対応
・ 契約条件:契約延長の可否、途中解約時の違約金、身元保証や本人確認書類の要否、退去時の取り扱い(退去予告期間・原状回復範囲・クリーニング費・敷金精算など)
・ 治安・災害リスク:夜間の安全性や洪水や土砂災害のハザード、エレベーターの有無、監視カメラの有無
・ 福利厚生:家賃補助、交通費上限、一時宿泊費の支給有無
住居トラブル回避のために
住むところが見つかってほっとしたのもつかの間、住居トラブルがあっても対応できるに越したことはありません。例えば、次のようなポイントを押さえておくと安心です。
・ 夜勤がある場合は、夜勤明けの生活を考慮し内見時に騒音や遮光性の確認をする
・ 寝具は最小限に絞り、耳栓やアイマスクなどを準備して睡眠の質を確保する
・ 調理器具を最小限に絞り、近隣で手軽に飲食物を確保できる場所を見つけておく
・ 水回りや設備トラブル時の免責金額を事前に確認し、保険対応の有無も把握する
まとめ
寮が使えないときの応援看護師さんの勤務では、住まいの影響が強く出るため労働条件の一部と言っても過言ではありません。費用の内訳や契約条件、交通アクセスをしっかり確認し、延長や夜勤明けの生活まで見通して準備をすることで、安心・快適に応援看護師ライフを送りましょう!
















