脳外科で看護師として働く際に知っておきたいこと 看護師の役割と求人の探し方とは

脳外科のイメージ

脳外科は、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳腫瘍、外傷など、時間依存性の高い疾患を扱う専門領域です。急性期から回復期、外来・在宅まで、看護師の役割は多岐にわたります。

この記事では脳外科でのお仕事に関心のある看護師さんのために、脳外科看護の特徴と、求人を探す際のポイントについて解説します。

脳外科看護の基本知識

脳外科について学ぶ
急性期の看護

脳卒中は病型によって治療法が異なり、脳梗塞では血栓溶解療法や血管内治療、脳出血では血圧・出血コントロール、くも膜下出血では動脈瘤のクリッピングやコイル塞栓術が行われます。この分野で働く看護師さんは、分単位で病態変化を観察する必要があり、迅速な対応が求められます。
急性期ユニット(SCU・NCU・ICU)では、術後や重症患者の全身管理が中心です。以下のような業務が含まれます。
•ドレーン・人工呼吸器の管理
•意識・瞳孔・運動などの神経学的評価
•循環動態・電解質のモニタリング
•早期リハビリの調整

厚生労働省の指針でも「急性期からのリハビリの標準化」が掲げられており、適切な時期の離床が機能回復に寄与することが示されています

回復期・外来での看護

回復期では、再発予防のための服薬管理や生活習慣の指導が重要です。高次脳機能障害や嚥下障害への対応では、リハビリスタッフや言語聴覚士などとの連携が不可欠です。
また、復職支援も看護師の役割の一つです。厚生労働省は、患者・職場・主治医の三者連携による復職支援の手順を公開しており、病棟や地域連携室と協働して社会復帰を支える体制が整えられています。

脳腫瘍領域の看護

脳腫瘍では、手術・放射線・薬物療法を組み合わせた治療が行われます。診断時からの支持療法や緩和ケアが推奨されており、看護師は症状緩和と生活調整を軸に、長期的なフォローアップに関わります。

求人の見極めポイントの例

転職をするときは、転職先で看護師さんご自身のイメージと、実際の職場でのお仕事のギャップが少ないほど、満足感のある転職ができます。看護師さんが脳外科でキャリアアップを目指すときには下記のような点で充実している職場であることが大切です。

① 急性期体制
•SCU・NCUの有無
•脳卒中専用病床の運用状況
•脳卒中センターや脳卒中科の設置

② 症例規模
•年間の脳卒中・脳腫瘍の手術件数
•血管内治療の実績
•救急受け入れ体制(時間外・休日対応)

③ 看護の連携体制
•術前外来からICU、病棟、回復期・在宅へのトランジション支援
•多職種との連携状況

④ 働き方
•夜勤体制(夜間の看護師人数、ME常駐の有無)
•当直・オンコールの有無
•病棟間応援の頻度

求人情報を見るときにはこれらをチェックして、理想の転職に一歩近づきましょう!

考える看護師

求人の探し方と傾向

脳外科看護は、専門性が高く、急性期から回復期、在宅まで幅広い知識と技術が求められる分野です。求人を探す際は、医療体制や働き方、連携体制などをしっかり確認し、自分に合った職場を選ぶことが大切です。

2025年現在、脳外科看護師の求人は全国で数千件の情報を見つけることができ、都市部を中心に新規開院や専門クリニックの募集も増加傾向にあります 。脳外科看護師の求人は医療職専門の求人サイトで「脳外科」「SCU」「ICU」「回復期」などのキーワードで絞り込みながら探すと効率がいいでしょう。

その中でも、看護師さんそれぞれにこだわり条件は違います。お給料はもちろん、福利厚生や手当も重要。夜勤があるのか、日勤のみかなど、勤務時間帯が大切だという方もいるでしょう。日勤のみやパート勤務も脳外科での働き方の選択肢として増えており、ライフスタイルに合わせた働き方を追求して検索したり、求人コンサルタントと一緒に求人情報を掘り下げたり。妥協のない転職を追求しましょう!

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