看護現場への復帰を考えているけれどいろいろな不安があって復職に踏み切れない看護師さんは実は少なくありません。潜在看護師さんの「一歩目」を応援します!前編の記事では、潜在看護師さんの離職理由や看護業界の変化についてご紹介しましたが、後編の本記事では、復職への不安を解消する具体的な方法や、復職に向けたステップについて詳しく解説していきます。
しばらく現場を離れた看護師さんが復職を決断するには「心の準備」と「具体的な行動」がキーポイントと言えます。
復職を考えている看護師さんが安心して一歩を踏み出せるよう、有益な情報をお届けしますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
復職のためにまずやるべきことは?

多くの潜在看護師さんが「ブランクが長くて現場に適応できるか」「家庭との両立ができるか」といった不安を抱えています。まずは、これらの不安を整理し、具体的な解決策を見つけることが重要です。
例えば、「最新の医療技術に対応できるか不安」という場合は、いろいろな場所で実施されているブランク研修を活用することで解決できるでしょう。「家庭との両立が難しい」と感じているなら、時短勤務や柔軟なシフトが可能な職場を探すのも一つの方法です。不安を漠然と抱えるのではなく、課題として明確にし、情報を集めて対策を講じていくことで、復職へのハードルを下げることができます。
ブランク研修を活用しよう!
復職を希望する潜在看護師さんのうち、約90%が「施設内での研修」を希望しているという調査結果があります。ブランク研修には、就業先病院やクリニックによる独自の研修もあれば、eナースセンターや都道府県看護協会などの公的機関が実施している研修もあり、その内容も様々です。
これらのブランク研修では、採血・点滴・輸血、導尿、喀痰吸引、ME機器の操作、院内感染対策などの実技研修や、病院や訪問看護ステーションでの実習を通じて、実際の業務に触れる機会も提供されています。さらに、ベテラン看護師による個別相談やキャリアアドバイスを受けることができるため、復職に向けた不安を解消しながら準備を進められるでしょう。また、研修を通じて同じ境遇の仲間と出会うことで、情報交換をしたり、励まし合ったりしながら復職へのモチベーションを維持することができます。
復職後の働き方やキャリアプランを見据える
昨今の看護業界では、病院勤務だけでなく、クリニックや訪問看護など、多様な職場や働き方が可能です。復職をスムーズに進めるためには、自分の得意分野や苦手な業務を整理し、どのような職場環境が合っているのかを掘り下げることで、より適した職場を見つけることができます。
例えば、患者さんとのコミュニケーションが得意な方は訪問看護やクリニック勤務が向いているかもしれませんし、技術面を磨きたい方は、経験を積める規模の病院や研修制度が充実した職場が向いているかもしれません。そして、復職後の働き方も重要なポイントです。今や、柔軟なスケジュールを組める職場や、子育て支援が充実した職場も増えているので、いきなりフルタイムで復職するのはハードルが高いと感じる場合には、短時間勤務やパート勤務からスタートし、徐々に業務に慣れていく方法もあります。さらに、訪問看護や企業での医療関連業務、日勤のみのお仕事など、病院勤務とは異なる働き方を選ぶことで、復職の負担を軽減することも可能です。
求人情報で復職へのイメージを具体化!
復職を現実のものにするためには、具体的な職場のイメージを持つことが大切です。実際の求人情報には、勤務時間や研修制度、子育て支援の有無など、復職後の働き方を想像するヒントが詰まっています。
カインドメディカルネットでは、「研修制度充実」などの条件で求人情報を絞り込むこともできます。まずは求人情報を眺めて未来の自分を思い描きながら、理想の職場を探してみましょう。
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