看護師さんがもらえる手当をチェックしよう!

財布を持つ女性

看護師さんの給与は基本給以外にもさまざまな手当が支給され、他のお仕事と比べて平均給与も高くなっています。
手当がもらえるかどうかで受け取る額が大きく変わってきますので、給与明細をしっかり見たことがない…という看護師さんも、一度ご自身がどんな手当をもらっているのかチェックしておきましょう。
どんなお仕事でどんな手当がもらえるのか知っておくと、就職や転職の条件を考えるときにも役立ちます。

それではこれから、看護師さんが受け取れる手当についてご紹介していきます!

どんな手当がもらえるの?

給与明細書
看護師さんがもらえる手当で代表的なのは夜勤手当です。夜勤手当は法律などで支給額が決められているわけではないので、病院や施設によってさまざまです。
他にも資格を持っていると得られる手当や、特定の看護分野で働いているともらえる手当もあります。

夜勤手当について詳しく知ろう!

22時から翌朝5時の間に働くと、通常の勤務時間に比べて体や心に負担がかかります。
そこで深夜の時間帯に働く場合は、深夜勤務割増給として基本給の25%以上が上乗せされた賃金が支払われることが労働基準法で定められています

また、病院や施設によっては、夜勤をした回数に応じて定額でもらえる夜勤手当もあります。
夜勤手当の額は病院や施設によってさまざまで、夜勤手当の中に深夜勤務の割り増し分が含まれている場合もあるので、しっかりチェックしましょう。日本看護協会による2023年の「病院看護実態調査報告書」によると、深夜時間帯の割増賃金を含む定額の夜勤手当を支給している病院が 51.0%で最も多く、深夜時間帯の割増賃金とは別に、定額の夜勤手当を支給している病院は31.3%でした。
定額の夜勤手当とは別に夜勤回数に応じた手当を支給している病院も20.5%あります。

夜勤手当の額は、勤務先の規模や種類、三交代制の勤務か二交代制かによっても異なります。
1回あたりの夜勤手当の平均額は、三交代制準夜勤は4,234円、三交代制深夜勤は5,199円、二交代制夜勤は11,368円です。
二交代制の夜勤の時間はおよそ16時間と長いため、夜勤手当も多くなっています。
三交代制の場合、ひと月の平均夜勤回数は7~8回未満夜勤です。
例えば月に4回準夜勤、4回深夜勤に入った場合は、夜勤手当は約37,700円になります。
また、二交代制の平均夜勤回数は4回超~5回未満の職場が多いようです。月に5回夜勤に入った場合、夜勤手当は56,840円となります。

他にもこんな手当がある!

夜勤手当のほかにも、資格を持っていたり特定の看護分野で働いていたりすると、次のような手当が受け取れる場合があります。

● 認定看護手当:認定看護師の資格を持っていると支給される
● 専門看護手当:専門看護師の資格を持っていると支給される
● 特殊業務手当:ICU、精神科病棟や重症心身障害者病棟など、他の部署に比べて、集中力や体力を必要とされる特定の病棟で勤務する際に支給される
● 手術室勤務手当:手術室の看護師さんは、血液製剤や特殊な器具を取り扱うなど感染のリスクもあり専門的なスキルが必要なため、手術室勤務手当や特別手当が支給される
● ドクターヘリ搭乗手当:出動要請に基づき、ドクターヘリに搭乗したときに支給される
● 助産師手当、分娩介助業務手当:助産師の資格を持った看護師が、分娩を介助する回数に応じて支給される
● 診療看護師手当:医師の指示書に沿った診療行為を行える診療看護師の資格認定を持っていると支給されることがある
● オンコール勤務・待機手当:緊急の呼び出しに備えて自宅で待機している場合に支給される
● 危険手当:手術室、精神科、放射線科など、看護師の職務上、危険や危害がおよぶ可能性が高い場合に支給される

このような手当を実際にもらえるかどうかや金額は病院や施設によってさまざまです。
求人を見る際は、もらえる総額だけではなく、基本給とこれらの手当がつくのかどうかも確認しましょう。

カインドメディカルネットの求人情報では、給与の欄で夜勤手当や諸手当も確認することができます。
専任のコンサルタントがお仕事探しのお手伝いもしていますので、給与や手当について分からない点があれば、遠慮なくご相談ください!

※参考
(日本看護協会) 『2023 年 病院看護実態調査 報告書(PDF)